家を売った体験談

母を介護施設に預けるための資金作りのために本人が住んでた家を売りました

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2年程前の事です。私の母の介護が必要となり、初めは自宅で家族協力して看ていたのですが、実際は厳しく私の体調にも変化が起こり、残念な事にマイホーム(実家)を手放したお話です。

私の母は昭和8年生まれの83歳で戦争を経験し、質素な生活でやりくりしてきた我慢強い母でして、父はすでに他界しており家族は主人56歳、私は53歳。長男21歳の3人家族になります。

群馬の田舎で1人暮らしをしていた母が予期せぬ腰の骨折!

母は、父が他界し群馬の田舎に1人で住んでいて、家事なども一人でこなしていいたので、年に2度ほど田舎に帰省するくらいで何も問題はありませんでした。ところが、ある日洗濯物を取込む際に転倒して骨折してしまったのです。

診断は大腿骨骨折でその骨折を境に母の生活も一遍し、徐々に一人では何もできなくなってしまいました。

一日中何もせずに家の中にいる生活が災いして軽い認知症もはじまり、最終的に退院こそできましたが、一人で群馬に戻す事は出来ず、主人の提案のもとに我が家に連れて帰り同居生活が始まりました。

母の介護と主人の転勤!大きな環境の変化に私自身も介護うつになりそう・・・

母を介護することになって半年、主人の単身赴任が決まりました。家族からしてもタイミングが悪く感じることもあり断れないかと懇願しましたが、定年までの最後の奉公で大阪に赴任していきました。

残されたのは、母と私と息子。ちなみに息子は大学生で日中は在宅していませんし夜も遊びほうけて寝るためだけに帰宅する感じだったので、私がほとんどの時間を母の面倒を見ることに費やすこととなり、主人や息子との会話で気分転換をすることもできなくなりました。

介護度はどんどん進みあっという間に2から4まで

皮肉にも私の苦労も虚しく母の介護レベルは、要介護度2から4まで一気に進んでしまい、改善させることができない事に自分を攻めて私自身は少しうつ状態になりかけていたと思います。

年配の人の骨折はそのまま寝たきりに直結し、介護状態も急速に進むという話は聞いたことがありましたが、やはりその話は本当で、転がり始めるとあっという間に要介護5まで進みました。このような状態で、私の体にも異変が起き、就寝中にも何度も起こされ、神経が休まる事が無くなり常にイライラしていました。

日中はヘルパーさんにも任せる事もありましたが、来てもらえてもせいぜい1時間ほどで帰ってしまいますし、出費も随分とかさみました。そんななか、母のいくばくかの貯蓄も底をつき始め、私の体力と貯金も底を尽き始めました。

まだ長男の学費もかかるうえに主人の退職金もまだ先だということからも「お金のやりくりも体の維持も何か大きく変えなきゃ無理だ」と思ったんです。

要介護5なら介護施設には入りやすいという話に救われた気持ちになりました

私の体もボロボロとなったために、かなり悩みましたが母を施設にお願いして元の生活に戻そうと決心しました。それなら昼間にパートに出ることもできるし、それで年間に100万円稼ぎながら私の心も体も健康を保てるのならどんなに良いだろうかと思いましたね。

なお、母が入居できる施設を探していたところ、当時、母がお世話になっていた病院が介護施設も併設して運営をしていたため、「ちょうど空きが1室あるのですぐ入れますよ」と教えてくださいました。

有料老人施設は他にも多数ありましたが、小奇麗で立地も便利なところとなれば空きがまるでありませんでしたからこれは本当に運命だと思いました。自宅にいない主人が負い目を感じたためか、自宅を売却する事を提案してくれたのはこの頃でした。

1000万円を工面するために持ち家から賃貸に!

初期費用や諸々の準備金は1000万ほどかかるようでしたが、幸いにも自宅の家土地を売れば1000万円を超えることは事前にネットの見積りサービスを利用して分かっていたので心配はしませんでした。

ただし、不動産屋さんに家を売ることをお願いしていてはいつ売れるか分かりませんから、時間のない私達は見積りサービスの中から高値を提案してくれた”買い取り業者”を選び、即売却の手続きを済ませることにしたんです。

不動産屋で売ってもらったならおそらく1500万円くらいの売値が妥当だったようですが、買い取り業者は即金性が高い変わりに少し安く買われてしまい1200万円での売却となりました。でも、2週間後にはお金が用意できたのは本当にありがたかったですね。

 

自宅は東京都杉並区にあり結婚直後に購入した築30年の一戸建てです。当時の購入価格は4000万ほどでした。間取りは4LDKで5年前にフルリフォームしています。幸いローンは完済しています。

※ちなみに、1200~1500万円というのはほぼ全てが土地になるそうです。

また、家を売却した年の翌春からは長男も就職することになっており、すでに内定も出ていたのでそのまま先に一人暮らしをしてもらました。結局、私達夫婦だけが暮らせる2LDKの賃貸マンションを借りて夫の定年までのわずかな期間を私は一人暮らしすることになったんです。

介護などから一人暮らしになったので最初はちょっと寂しかったですね・・・

自宅を売却したお金によって私自身も救われました

自宅を売却したお金によって介護の苦労から開放され、仕事に出ることもできたのでこの選択は正しかったと思っています。自宅で親の世話をするのも理想的かもしれませんが、要介護状態になった方のお世話は相当大変です。いつ終わりがくるかも検討がつかず一生続くような錯覚さえしてきます。

健康な人が介護のために潰れてしまっては元も子もありませんので、もしこれをご覧の方で迷われいるならぜひ私の体験を参考にしていただければと思います。

ちなみに、現在の自宅は利便性も良く、母の施設にも通いやすくて週に3日は通って顔を見せてます。最初は寂しがるんじゃないかと心配をしていましたが、本人も施設のスタッフさんと仲良くやっているようで、寂しさはすぐに無くなったようです。この辺りは流石に昭和の一桁生まれだけあって強いなと思いますね。

結果的に自宅こそ手放しましたが、家族が無理をせずに過ごせる事で母も娘の私も、そして主人や長男までもが皆がはつらつと生活ができているのでこれがベストな結果だったと確信を持っています。

もし介護施設への入所金が不足しているけど入れる先が決まっていない場合には

この場合には、とにかく早く賃貸物件に引っ越しをして、家を空き家にしてから不動産屋さんに家を売ってもらうのがベストらしいです。

また、よほど売却までの日数を慌てていない限りは不動産屋さんを頼るのがベストで、その理由は、先に紹介しましたように「買い取り業者は安い値段になりやすい」からです。なので時間に余裕があれば不動産屋さんを利用するのが鉄則です。

今回の私達のように、先に入所先が見つかっている場合には入所できるチャンスを逃さないように、すぐにお金を払うことを最優先すべきだと思います。「どうしても早く払わなきゃ!」そんな場合だけ買い取り業者を利用するのが得策だと思います。

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