バリアフリー化した家を売る場合には、「バリアフリーの家を切望しているお客さん」を紹介してもらえないと、せっかくお金をかけて工事したのにむしろ安く売られてしまう恐れがあります。
もし仮に、補助金を使ったから出費の痛手は無かったとしても、上手く売れば高く売れる可能性があるので、どうせなら高値売却できたほうが良いですよね。
そのためには複数の不動産業者や買い取り業者に声をかけないとダメです
あちこちの不動産屋さんに声をかければ、なかにはバリアフリー住宅を探しているお客さんがいるので後は数多く回ればそんなマッチするお客さんと出会える確立も多少は高まります。
ちなみに、バリアフリー住宅を探している人というのは、主に年配のご家族や車いす生活をされている方が多く、オシャレな家やお得感の大きな家を探している訳じゃありません。(もしそうだとしても段差や手すり対策を優先する事が多いです)
ですから、半年や1年以上の日数をかけて気長に探している人も多く、前もって不動産屋さんに「良い物件があれば連絡をください」と声をかけているケースも珍しくはありません。そこで数多くの業者に売り家の情報を知ってもらうことが効果的なんです!
自分で不動産屋さんを数店舗訪問しても理想のお客さんはまず見つかりません
注意していただきたいのは、ご自身で気になった不動産屋さんを何店舗か訪問をしてもきっとそんなお客さんを抱えたところを見つけることはできないということです。どうしても自力で探すとなれば数十店舗は訪問する必要があります。
さらに注意しないといけないのは、多くの不動産屋さんは売値の見積りを出すためだけに利用されることを嫌うので、そこに売却することを約束しなければ見積りすら非協力的なケースもあります。
でも大丈夫です!そんな面倒なことをしなくても、今はネットで利用ができる見積りサービスなら簡単に有力な複数社分の見積りをもらえます。
私も家の売却時には必ず利用していますが、簡単な「机上査定」というのもを選択すれば家を見せることなく大まかな売値の見積りがもらえるんです。しかもメールでもらえるのでお断りをする際にも気兼ねをするストレスもありません。ぜひ試してみてください。
どうして人気のバリアフリー住宅が安く売られる恐れがあるのか?
その理由は、若い人達にはバリアフリーなんて何のメリットもないからです。特に、手すりなんてものは邪魔だし、見た目をオシャレにしたい人からすればオシャレな内装や家具などのデザインをぶち壊しにしてしまうのでむしろ取っ払いたいくらいなんです。
基本的に中古の家を購入しようとされている人達というのは若い世代が多く、いくら年齢層が高くてもまだまだ現役で働いているような人が多いのでバリアフリー化を求めている人なんてかなり希です。
大抵の不動産屋さんは高値じゃなくても売れればOKなんです
不動産屋さんからすれば、別にバリアフリー化したものを有効活用してくれる人に売る義務なんてありませんから、誰でも良いので、てっとり早く売れてしまう方がありがたいとしたものです。だから、若い人達に対して少しでもスムーズに売却をしようと、大きな値引きをしようとする動きもあるくらいです。
こんなふうに「バリアフリー=価値がある」というのは、バリアフリーでないと困る人が相手でないと価値を発揮できないってことを忘れないでくださいね。。
過去に私もバリアフリー住宅を売却してもらった経験があります
私は大家業をしていまして、中古で購入した複数の家を賃貸用に利用しています。その関係上、たびたび売却と購入を繰り返して買い換えをすることがあるんですが、過去にはバリアフリー住宅を売却してもらった経験もあります。
もともとその家は私が購入する数年前にバリアフリー化されていたもので、その工事から7年後に売却することになったためかなり良い値段で売れると思っていました。
ところが・・・いざ売りに出してみるとどうも反応が薄いんです。売値は決して高くはないし場所もそこそこ良いところだったため期待をしていただけにがっかりでした。その際に知ったのが「購入者が絞られてしまう」という事実だったんです。
よほど見た目にも高級感を出した工事でなければ、あちこちに手すりがついたり、いかにも後付工事をしたバリアフリー化はいくら便利でも人気が落ちてしまうんです。
もしこの時、数多くの不動産屋さんを訪問してバリアフリー住宅を探している人を見つけていれば相場かそれ以上でも売れたようですが、その時はまだ今のようにネットを使って高く売ってくれる不動産屋を見つけられるサービスを知らなかったので安売りしてしまいました。
もちろん、今ならバリアフリー工事をされている家は相場よりも高く売ってもらえるので何も不安に思うことはありませんね。