売却理由別

リストラがきっかけで家を売るなら

リストラされたことがきっかけで家を売る場合、注意点が2つだけあります。

  1. 購入希望者にはリストラされたことは内緒に
  2. 高く早く売れる方法を知っておくこと

この2点を無視してしまうと、本当は高く売れる家であっても簡単に数百万円も安く買われて大損させられますよ・・・

以下で対応策を紹介しましたので高値で早く売るためにぜひご活用ください。

売却理由がリストラだなんて購入希望者に知られちゃマズイ

今まで数多く売却をされる方の姿を見て来ましたが、購入希望者に値切られやすいのが”リストラをきっかけとした売却”とバレるケースです。

近頃の中古住宅購入者はネットや書籍などをもとに値切るための方法などを勉強している人が多く、売り主さんからすれば値切るための美味しい材料になってしまいます。「売り主さんは売り急いでいる」とうことがバレれば、人が変わったように強気な値引き要求などに出てくるので注意が必要です。

例えば・・・

過去、私の同級生が勤務先の液晶パネル工場の閉鎖のためにリストラされてしまい、築10年という新しい一戸建てを売却した時の話です。

その家は比較的人気がある立地だったために売り出してからは何組も内覧が入り、そのなかで一組の若いご夫婦が購入を強く希望され、「どうしても買いたいから売り出し広告を中止して欲しい」とまで言われてスムーズに売却が進んでいるように見えました。

ところが、この売り主(私の同級生)はご近所さんに対して「勤務先の工場が閉鎖になりローンが払えないので家を売らなきゃいけなくなったんです。今までお世話になりました。」なんて挨拶を売却が決まる前に言ってしまいました。

リストラされることをご近所さんに喋ったのが家売却で失敗した原因でした

実は、購入を希望していたご夫婦には、その家の近くに知人がいたそうで、「売り主さんは借金返済のために売るらしいよ」と裏事情が伝わってしまったそうです。

その後、購入希望者さんは周囲から「お金に困ってる売り主なら予算が厳しくなったフリをすればもっと値切れる」と入れ知恵をつけられたみたいです。

値切れるとバレた途端に強烈な駆け引きに出てきました

もともとは売値が3000万円で売却話が進み、その購入希望者さんから「売り出し中止」までお願いされていたものが、急に「2500万円でないと厳しい」と2割近い値引きを求められ「もし無理なら諦めます」という駆け引きをしてきたんです。

実は私の同級生は、すでに住宅ローンの返済も少し遅れてしまっていたそうで、ローン利用先の銀行に「早急に家を売って一括返済にまわすので日数に猶予が欲しい」とすがりついていたんです。

つまり、一日でも早く売れないと競売にかけられるなど大変なことになる状況だったんです。こうなれば、もう売り主には選択の余地がありません。

結果的に相手が希望した”500万円もの値引き”に応じて泣く泣く売却をしてました。

後日、不動産屋さんから私が聞いた話だと、やはり購入者さんは本来の売値である3000万円でも買えるくらいの余裕はあったそうです。結局は私の同級生が「リストラされてしまう」という売却の理由をうっかり人に話をしてしまったことが大損の原因となりました。

こんなことで値引をされないために知っておいて頂きたい関連記事があります

(関連記事)

→ お金が必要だから家を売るということはバレると大損します

→ 近所に知られずに家を売る時の方法について

購入相手に付け込まれてしまうような売却理由は、絶対に外には漏らしちゃだめなんです。

※売却依頼をする不動産屋さんの営業マンにだけは伝えておかないと後でややこしい事に成りかねませんのでご注意ください。(秘守義務で守られるので心配はありませんよ。)

高く早く売れる方法を知っておけば何も怖くありません

売却理由は隠しておいた方が良いという事はお分かりいただけたと思いますが、それだけでは「高く早く売る」には直結しません。高く早く売るためには、ずばり、あなたの家を熱烈に欲しがってくれるお客さんを見つけるしかありません。

通常、そうしたお客さんをみつけるためには、とにかくあちこちの不動産屋さんに声をかけまくり、「いくらで売ってもらえます?」と一店づつチェックしていくしかありません。

面倒ですが、そうすれば最高値をつけてくれた業者が自ずと分かり、そこには「早く高く買ってくれる見込み客」という事も分かります。

また、最高値が分かるだけでなく、複数社から売値を教えてもらうことであなたの家の売値相場も分かります。「相場と最高値」が分かれば売却で損をすることはありませんし、例え売却理由がリストラだとバレて値引きの駆け引きをされてもへっちゃらです!

なぜなら「最高値なら◯千万円で売ってくれる業者があるから値引きには応じません!」とこちらも強気に突っぱねることができるからです。

これが単なる嘘で強がりならみすみす売れるチャンスを逃すことになりますが、事前に売値についての見積りを集めておけば売り主であるあなたは自信を持って堂々と突っぱねることができます。

今は売値の見積りを複数集めるのは簡単!

少し前までは自分の足で不動産屋さんを巡るしかなかったんですが、今はPCやスマホから簡単に見積りを集めることができます。どれだけ簡単かは私自身も不動産投資の都合で何度も利用してきたのでよく知っています。

そんな見積りサービスを利用する場合には、「机上査定」を用意しているところがお勧めで、それなら家を見せるのは本当に売却を依頼する業者の1社だけで済むからです。

(人気記事)→ 家の売値も分かる無料査定サービスを使ってみました