家が競売にかかると安値で買われて借金だけが残り自己破産になる可能性が大です。
多くの人は競売にかかれば家を失う代わりに全てがチャラになると思っていますが、実際は競売で売れた金額が借金額から引かれるだけです。
競売で全てが終わるわけじゃありません
競売にかかってもそれで支払いが終わらない場合には借金は残ります。しかも最悪なのは、その残りの借金について一括返済を求められることが多いということです。
仮に住宅ローンを滞納して競売にかかったとすると、ローンの残りが1500万あり、競売で売れた価格が900万円だとしたら借金の残りは600万円になるので、それをいきなり一括返済で求められることになるんです。
(※住宅ローンは残りを一括返済で求められるケースが一般的です。)
競売で売れる値段は驚くほど激安です
私はいつも競売情報をチェックしているんですが、何県の情報を見てもその落札価格は異常なほどの激安です。簡単に言ってしまうと、良くても市場価格の8割程度にしかならないという感じです。その理由は、転売業者などが安く仕入れるために狙っているので市場価格並で落札しても商売として成り立たないからです。
ちなみに、競売物件の入札スタート価格は市場価格の約3割程度の価格になります。正確には、その物件の固定資産税評価額の3割程度がスタート価格になるとされていますが、どちらもそこそこ似たようなものです。
ですから、もし不動産屋さんに売却を頼んだ場合に付けてもらえる売値が2000万円の家だとしたら、競売のスタートは600万円ということになり、1000万円の家ならスタートはたったの300万円ということになります。
競売は入札スタート価格で落札されるリスクがあります
実はここ10年ほどは、競売に参加してくるサラリーマンや主婦が増えています。その理由は、中古の家を安く手に入れて大家さんになろうとする人が増えているからなんです。そうした人達に多いのが、入札スタート価格に1万円を上乗せした入札方法です。
競売への入札はオークションとは異なり、1物件には1つの希望価格しか入れることができません。オークションなら、仮にあなたが1000万円という金額で入札をしておいても、他の人が500万円で入札しいた場合には501万円であなたの落札となります。つまり、入札した金額は必ずしも全額払う必要がありません。
ところが競売の場合には、落札者は自分が入札した金額を払わないといけないため入札に慎重になるんです。当然、「沢山の人が入札して高値になりそうだからやめておこう」と入札をパスする人も沢山います。
(※落札できなければほぼ全額戻りますが、手数料など1万円程度は捨てることになります。)
入札スタート額にプラス1万円で落札される恐怖
これをお読みの方には、自分の家は新しいし見た目も立地も人気がありそうだから多くの入札が入りそうだと思っている人も多いかもしれません。
でも、先ほどの話のように、人気がある家も「きっと高値がつきそうだからダメだ」と諦める入札者が多いのも事実です。実はここに落とし穴があって、誰もが狙いそうな家はむしろ皆が諦めて入札が入らないというケースがあるんです。
そんな場合、入札スタート額にわずか1万円をプラスしたような金額で落とされることが実際にあるんです。もし不動産屋さんで売ってもらえば2000万円で売れるはずの家が、競売で601万円で落札される・・・こんな悲劇は誰にもでありえるんです。
激安落札されるとローンだけが残るという悲劇に
そんな金額ではローンや借金はこんな落札額じゃまともに払えませんよね・・・。ローン残高が1500万で落札額が601万円なら、およそ900万も借金が残ることになり、しかも!それを一括返済する義務までつきまといます。
こうなることで、自己破産をされる方も多いんです。
でも大丈夫です!次に紹介します方法のいずれかを利用してもらえば、かなりの確立で競売を避けることができ、借金が残る負担もぐっと軽減できます。うまく行けば借金も完済できますよ♪
競売を避けるための方法があります
もし、まだ競売という話になっていなければ残りの時間に可能性を期待し、「最高値で売れやすい不動産屋さんを利用する」という方法を選んでください。
(人気記事)→ 家の最高値も分かる無料査定サービスを使ってみました
また、すでに滞納から多くの日数が経っていていつ競売の通知が届いてもおかしくないという方は、見積りサービスを利用する際に不動産の買取業者に売却をするという方法がお勧めです。これなら、市場価格よりも多少は安くなってしまいがちですが、購入までの決断が即決ですし何と言っても支払が早いのですぐに入金をしてもらえる可能性も大きんです。
売却相手さえ決まり、入金予定日まで決まってしまえば流石のローン会社もその日までは競売措置などに動かずに待ってくれる可能性も大きいですよ。
自己破産をしても税金はチャラにしてもらえません
仮に、自己破産をした場合でも税金の未払いについてはチャラにはしてもらえず、生きている限り請求が続きますし未払い分には滞納利息もしっかりとついてきます。そうなってからでは遅いので、1日でも早く上記の2つの方法のいずれかを利用してまずは大きな借金を無くしてしまうか、少額に減らしておくことが大切です。
ここまでお読みいただいたのも何かの御縁ですので、ぜひ対策を講じてみてください。あなたの成功を心より願っております。