家を売る人にオススメのコラム

家を売るなら何年で売るのがお得?

家を売るなら何年で売るのがお得か?実はこれには答えが2つあります。

私は過去に複数の家を売ったり、周囲の大家仲間も沢山の家を売ってきているので、「いつ売るのがいいか?」はたびたび話題にあがっていて知っているんです。

家を売るのにお得なのは?3つの答とは

まずは売ろうとしている家が築年数がどの程度なのか?これが大きなカギとなります。その理由は1つ目の理由が影響するからです。

1、売る年に購入から5年を超えてるか?

1つ目の理由は「購入から5年を経っているかどうか?」という点にあります。もしも売却する時が5年以下なら、税金が住民税と所得税を合せて39%もかかってくるからです。もしも5年を超えていたとしたら、半分の20パーセントでよくなり、この差を無視することはできません。

ちなみに、この5年というは売却する日までで数えるのではなく、売却する年の1月1日の時点で5年以下か超えているかという数え方をします。

2、住居の耐用年数が10年や20年残っているか?

住居の耐用年数とは、法律で定められているもので、例えば木造住宅なら22年のように決まっている数字があります。この数字は新築時から年々減少をし、25年建った家は価値が0ということになります。

簿記で言うところの減価償却費という概念と同じで、丈夫な鉄筋コンクリートなら47年などと耐用年数が長くなります。この耐用年数の残りがその家に適用される住宅ローンの使用可能年数ということにもなるので、売却する家の耐用年数が多いほど次に購入してくれる人が組めるローンの年数も長くなります。

当然ですが、ローンを組める年数が長いほど購入希望者はローンが通りやすくなるので売れやすくなります。もちろん少しでも高く売れやすくもなりますし、少しでも早く売れやすくなるという意味にもなります。

(※なお、耐用年数は木造や鉄筋コンクリート造りなどの中でもさらに細かく構造のちょっとした違いによって数年異なるケースがあります。)

3、元号のまたぎ具合は?

これは私が過去に売却した時に感じた影響ですが、たった数ヶ月しか違わない中古の売り家でも、建築年が平成と昭和では響きが違うだけで売値も売れるまでのスピードも違ってきました。

単にイメージだけの話なんですが、購入する人からすれば、わずか数ヶ月の違いで割高であっても、新しい元号の中古住宅を好んで購入する傾向があるようです。

ちなみに、皇室典範改正などが今は話題となっていますが、近い将来に再び元号が変わるという話も出ています。平成の次に何が来るか分かりませんが、その頃に昭和築の家というのはいよいよ売れなくなると予想できます。それと、平成築の家も「一世代前の家」という扱いになります。

もし仮に、今の売値が1500万円になる中古の売り家だったとしても元号が1つ古くなれば、同じ値段で売ることは難しいはずです。また、元号が変わることが正式に決まってしまえば、早く売ろうとしている人がどんどん売り家の値下げをして、売れ残りを逃れようとすることも予想できます。

そうなってから慌てて売ろうとしても、きっと値下げ合戦に巻き込まれて大損するだけです。そんなことになる前の「今」なら、多少の値引き額さえ出してあげればそれで十分に魅力的となり早く売れると思います。物件のデザインや間取りや立地によっては、値引きなんて何もしなくても、まだまだ十分に高い値段で売ることだって可能なんですよ。