家を売る値段　どうやって決まる？

家を売る値段がどうやって決まるか？これは意外と知られていませんが、売り主さん自身がちゃんと知っていないと大損させられますよ。

そこで今回は、家を売る際の値段がどうやって決まるのか？そして、少しでも高く売るためにどうしたら良いかを合わせてご紹介します。

家を売る値段の決まり方

家を売る値段を決めるには、参考とする計算式が存在しています。例えば路線価をもとに計算する方法や、再建築した場合にかかるコストをもとにした計算方法、また、近隣で似たような物件でどの程度の値段がついているかを参考にする方法があります。

これらは、路線価方、再建築法、取引事例法などと呼ばれていますが、実のところは、最後は不動産屋の営業マンとあなたが話し合いをして決めることになります。

つまり、家を売る値段なんてあってないようなもので、全く自由なんです。

ただし、いくら自由だとしても家の建物は１年ごとにぐんぐんと価値が下がるので、よほど土地が値上がりしているような東京の一等地でもない限りは、新築時よりも安い売値になるのが普通です。

ここで大切なのは、売る際の値段を動産屋さんにまるまるお任せしてしまうケースです。もしその不動産屋が悪徳業者だったり、売却経験の乏しい営業マンだった場合には、相場が2,000万円はするような中古住宅を1,500万円などで安売りされる危険もあるからです。

そんな大損をさせられないようにするには方法は１つで、一括査定サービスを利用して複数の業者から査定をもらっておくしかありません。

一括査定サービスとは、家の間取りや面積や築年数などの簡単な情報をPCやスマホから入力するだけで、すぐに複数の不動産業者から査定を集められるものです。

無料で利用ができ、匿名で利用することもできるので人気があります。

一度の入力をするだけで複数から査定がもらえるので、その金額を見比べれば平均額も分かるのであなたの家の売値がだいたいいくらくらいが相場なのかも簡単に知ることができます。

つまり「平均額」よりも安い値段をつける業者には売却を依頼するべきじゃないということになり、依頼するべきは最も高い査定を出してくれた業者ということになります。

ちなみに、私の利用経験だと一括査定のなかで日本最大級のところがいつも高く売れやすい印象です。

複数社から査定をもらい、一番高い査定額のところに売却依頼するのがベストなわけですが、そもそも、どうして他社よりも高い査定を出すことができるかと言いますと、その理由は「見込み客がいるから」です。

不動産屋の世界は評判が命ですが、今の時代、売却依頼を受けるためにわざと現実味のない高い査定を出していては信頼を失い、ネットでいろいろと書かれて潰れてしまいます。

そんななかで他社よりも高い査定額を出してこれる不動産屋というのは、すぐにでもその高い値段で売ることができるだろうお客さんを抱えている可能性が高いんです。もしくは、これまでの売却経験からして十分に売るだけの自信があるからです。

いずれにしても大手の一括査定サービスを利用すれば、根拠もなく高い査定を出してくるようないい加減な悪徳業者などは含まれていないので安心です。

（補足）不動産屋は抱えているお客の客層が異なっていることも、査定の額が違ってくる要素にもなります。この場合でも、複数から査定をもらい最高値の業者を撰んでおけば、そこの不動産屋さんの客層などを知らなくても、自然と一番マッチした業者を撰ぶことができるんですよ。

家を売る場合、売り急いでいてもそうでなくても、最初につける売値はわざと高くつけるのがオススメです。

これまで沢山の家を不動産屋で売ってもらった私の経験からも、これはかなり重要だと断言できます。

例えば、売値を1,800万円が妥当だとしたら、あえて1,980万円などにしておきます。そして内覧などが入った際に、不動産屋の営業マンに「180万円の値引きまでは現場の空気を見て任せる」としておくんです。

そうすると、内覧時に買いたくて迷ってるお客さんに対して「今日中に決めてもらえたら売り主さんから100万円引きでもOKだと言われてます」と伝えてもらうんです。まだこれでも、1,880万円の売値なのでお得ですよね。

なお、内覧中に１００万円引きを提案された見学者は「100万円」という大きな魅力に負けて購入に踏み切ってもらえる確率が高くなるんです。

もし、これをせずに、最初から1,800万円とかで売りに出していたら、そこに値引きを求められて大損するリスクや、売れない時に値引きして損するリスクだらけになるので、あえて最初に売値を高く設定することは重要になるんです。