売却理由別

親に強引に買わされた家を売りたい

結婚をする際に親に強引に家を買わされた人もいると思いますが、そんな家だと間取りや立地に満足できるはずがありませんよね。

人生は一度きりですから、そんな我慢をしてまで家に住み続けるようなことはせずに、どうせなら高く売れるうちに売ってしまい、ホントに理想的な家に買い換えるか、いっそ賃貸物件に引っ越ししてお金を貯めるという手も素敵だと思います。

親にナイショで売るにはちょっとしたコツが必要です

まず心配なのは、家を売ろうとしていることが親に知られたら、買わされた時と同様に、強引に売却を阻止されるかもしれないということです。ですから、売れるまでは黙っておくしかありません。

そうなると、大々的にあちこちの不動産屋さんに出入りされたり、広告を出されて売却されてしまうとバレてしまう可能性があります。そこで便利なのが、ネットの査定を利用して、家に合った購入相手を見つけてもらうという方法です。

ネットの査定で最高値で買ってくれるお客を抱えた業者が分かる

ネットの査定ではいきなり購入相手のお客さんが見つかるわけではありませんが、見積りによってどこの業者が最高値をつけてくれて、その値段はいくらになるか?が簡単に分かります。

この「最高値が分かる」というのがポイントでして、最高値をつけてくれるということは、その高い値段でも売れるであろうお客に心当たりがあるという意味になるからです。

また、その不動産屋を探す際には「机上査定」という方法を用意している査定サービスを利用すれば、1社も家に来ることなく、大まかな売値の査定を集めることができます。

つまり、最高値の業者が分かってから、その1社にだけ家に来てもらい、後は売却までおまかせすればよいという流れになります。これなら親にもナイショで秘密のままで売却を成功させることができます。

親に買わされた家の名義は当然自分たちでないとダメ

これは当然のことですが、家や土地の名義が自分たち夫婦のもの(いずれかでも、夫婦共有でもOK)でなれば、ナイショのままで売却することはできません。

まさかとは思いますが、仮に土地や建物のいずれか1つでも親の名義になっているものがあれば、それは名義人である親の許可や強力なしで売ることはできません。

無理やり買わされた家のローンがまだ残っていたら

ローンが残っていれば、それを一括返済ができる目処が立たなければ売却はできません。もちろん、家を売ったお金で払うことができればいいので、家が売れる前からお金を用意する必要はありませんよ。

ただし、ローン途中で売却する場合には注意が必要で、それは家を売ればいくらで売れそうか?これがちゃんとした裏付けのある金額でないと売却はスムーズには進まなくなります。

査定を利用して家がいくらで売れそうか?は知っておくべきです

上記でも紹介しましたネットの査定サービスを利用しておき、家の売値の相場や最高値がいくらか?を知れば、家が売れただけで一括返済ができるか、それとも仮に売れたとしても、それでもまだ何百万円もお金が足りないか?の目安が分かります。

もしも、一括返済をするにはお金が足りそうにない時は、ひとまず次に住む家はまとまったお金が必要ない賃貸物件にしつつ、ローンの一括返済に足りない金額だけを融資してもらえば大丈夫です。

もしどうしても家を買い替えしたい場合には、次に住む家のローンに、最初の家のローンの残高を合せて1本化してもらう方法もあります。

査定を利用して高く売ることで買い替え時のローン審査に通りやすくなる

ただし、この場合でもローン審査に再び通らないといけませんから、その審査のハードルを下げるためにも、査定サービスを利用して、なるべく高く家を売ることが必要となります。

家が高くうれればそれだけ次の家を買う時の負担が減りますからね。

ここで、最後に注意すべき事がもう一つありまして、それは売却理由として「親に強引に買わされた」ということは言ってはいけないということです。

売却理由をバカ正直に言ってしまうと足元を見られてしまいます

不動産に詳しくないとか、自分で物事を決められないとか、強引に押したら値引きも通りそう、等々、どれもあなたに取って良くないことを招いてしまいます。

売却のお世話をしてくれる不動産屋さんからも、購入をしてくれるお客さんからも、「この人は強引さに弱い」とバレてしまうと、とにかく相手に主導権を握られっぱなしになりかねません。

特に想定できるのが、ガツンとキツイ金額の値引要求をされてしまうことです。「気が弱い」とか「優柔不断」という事が知られるとたちまちカモにされてしまいます。くれぐれも、「親に無理やり買わされた家だから売りたい」なんてことはバレないようにしてくださいね。

今の時代は持ち家なんて流行りません

今の日本は年金不安や医療費や介護費用の負担など、長生きすればするほどに先行きの不安が広がってくるようになっています。なので、自分の家土地を持つことはいくら素晴らしいことでも、修繕費や税金など払い続けないといけないのはお金の負担があまりにも大きいです。

それに、将来、家を売りたい時に売ろうとしても、その時に売れる保証なんてありません。これから先は中古の売り家が増えてくるので、家がどんなに綺麗で立派だったとしても、土地の値段でしか売れなくなるリスクも出てきます。

また、隣近所で物騒な事件や事故でもあれば、近隣の家や土地はたちまち評判が落ちて、売るに売れないことになる恐れだってあります。