売却理由別

家を売ったのに土地だけが残ってしまったら

家を売ったの後に、半端な土地が残ってしまうケースもあると思います。

分譲宅地のような場所だとこんなことはありませんが、先祖代々が住んできた土地など、地方に行くほどこういったお困り事は多いようです。

私も、過去に購入した中古の家に同様の苦い経験があります・・・。

そこで、中途半端に土地だけが残った場合の対処方法についてご紹介してみたいと思います。

半端な土地は残さずに処分するべき

家を売った後に残った半端な土地の場合、その広さにもよりますが、仮に車を置けるくらいの広さや菜園ができるくらいの面積があれば、近隣の住民に声をかけて売却するという手もあります。

ただし、需要がない場所だったり、駐車場の許可が出ない場合などは、勿体無いかもしれませんが隣接する土地の所有者さんに引き取ってもらうことを検討するのも今時代に合った選択肢だと思います。

(注意が必要!)普通自動車の駐車場にする場合、車庫証明の登録時に最寄りの警察署が現地調査に来くるので、誤魔化すようなマネはできません。メジャーで測るなどしてしっかり調べられます。

勿体無いからと保有したら大変な目に遭いました

数万円か数十万円で売るべきだと思っていた私は、家を売った後に残った半端な土地をその後も保有し続けていたんです。

すると、気がつけばいつの間にか、空き缶が転がっていたり、犬の散歩中に糞をされたり、雑草が伸びて近隣の土地に迷惑がかかったりと、手をかけられない状況になった途端に、手間が降り掛かってきたんです。

結局、休日にゴミ掃除に立ち寄ったり(毎回、犬の糞に腹を立ててストレスたっぷりに)、雑草を枯らすために除草剤の散布に立ち寄ったりと、とにかく面倒なことになりました。

これなら、家を売った時にただ同然でも引き取ってもらったら方が良かった・・・という事に気づき、後日、隣接する土地と家を購入してくれた方にほぼ無料に近い形で引き取ってもらいました。

今はその方がそちらで家庭菜園をしているようです。

ほぼ無価値な土地を引き取ってもらう時には

普通に売りに出しても売れるはずのない半端な土地ですから、ほぼただ同然で引き取ってもらうのがベストな選択と言えます。

(ここで引き取ってもらないと、あなたやお子さんの代までひたすら管理の負担が続いてしまいます。)

こうした場合、登記の移転手続きにかかる費用なども微々たる金額ですし、不動産屋さんに間に入ってもらっても、手数料なんてホントに知れてますから、引き渡しが完了するまでにかかる費用は、全部でも数万円だと思います。

この費用は、当然ですが、引き取ってもらうこちらが払うのが基本です。もし先方が「払います」と言った場合は折半したり、払ってもらうのも良いかもしれませんが、私は全て負担した記憶があります。

相手から相場額を知りたいと言われたら

もし、引き取ってくれる相手が、「大した面積じゃないから相場額で買うよ」「で、相場はいくらなんです?」と聞かれた場合、ちゃんとした価値を知らないと話が進みませんよね。

 

これって、事前に調べておくべきことで、聞かれてから「じゃあ調べてみます」なんて言ってたら、相手の気が変わる恐れがありますよ。

 

そこで、事前に活用しておきたいのが、ネットの不動産査定サービスになります。

私も毎回利用してる査定の過去記事です→ ネットの無料査定を利用してみました

 

査定サービスなら、その土地に該当する不動産業者が複数ある時には、最大で6社分の査定をもらうことができます。

通常、家を売る場合にはその査定額で最高値のところに声をかけて売ってもらうべきなんですが、今回のように、こちらから相手にお願いをしてかい取って貰う場合には、なるべく安い査定額を利用するのが無難です。

集まった複数の査定を相手に見せれば相場も分かってもらったうえで、あえて最安値の査定を指して、「この査定額でいかがでしょうか?」と提案をすれば、相手にとっては損のない購入だと実感をしてもらいやすいはずです。

ここで、最高値の査定を出して、少しでも自分が得しようという考えを見せてしまうと、相手によっては気分を害してしまわれます。最高値も最高値も、面積が少ない半端な土地なら大差ないと思いますので、ここはあえてあなたが損をする姿勢を見せて円満な取引きを完了させた方が得策と言えそうです。

隣接する土地の所有者と連絡がつくうちがチャンス

最近増えているのが、隣接する土地の所有者さんに連絡をとろうとしたらすでに亡くなっており、他県に住むお子さんが相続しているようなケースです。

この場合、まず引き取ってもらうことは難しいとおもいます。

むしろ、向こうから「うちの土地を買ってくれないか?」とお願いされるのがオチかもしれません。

また、老人ホームに入っていたり、ご年配のために長期入院をされていたりと、自宅はあるけど空き家になっていて、本人はどこにいるか分からないというケースも増えてきています。

こうなると、引き取ってもらうどころの話ではありませんよね。ですから、隣接する土地の所有者さんと直接に連絡がとれるウチがチャンスと言えそうです。

まとめ

  • 半端な土地は駐車場や家庭菜園狙いの人にしか売れない
  • 駐車場にお勧めしても、そこで車庫証明が取れないと使えない
  • 半端な面積なら近隣の土地所有者に引き取ってもらうのも得策
  • 引き取り手もない土地は子や孫に管理の負担がまわる
  • 売る場合は査定サービスを使って最安の査定額を選ぶのが無難

目先の得を狙うと、かえって大損になりがちなのが半端な土地の処分の特徴です。

子や孫に、雑草やゴミ掃除の土地の管理を引き継がせてしまわないように、ぜひ、隣接する土地所有者さんと連絡が取れるうちに引き取ってもらいましょう。