家を売った体験談

夜中2時に玄関のドアをガチャガチャと回して「開けろ」と叫ばれる我が家!もうこんなところに住めない

これは私達家族が以前に住んでいた家の話です。もうその家は売りに出してて今は別の場所にマンションを借りて住んでいます。売れたらそのお金で次の家を買うつもりなんです。

まあ、家を売ると言っても、もともとはダンナのお父さんがバブルの頃に仕事用に購入してた家をもらったカタチなので、ローンもなくて売りに出すまではとてもスムーズでした。

ちなみに → ストーカー被害で身の危険が迫る前にすぐに家を売るなら(売値もすぐ分かる)

 

ある時から突然毎晩のように玄関のチャイムが鳴りはじめました

最初は近所トラブルに巻き込まれて嫌がらせをされているのかと思いました。でも私も主人も近所の人には敵なんていないし、絶対にそんな夜中のピンポンをされるようなことはないと自信がありました。

なので、次に疑ったのは泥棒か?という事になりました。ガチャガチャやって開いたら入ろうとしているのかと思ったんです。夜中のピンポンが3日続いた日、思い切って2Fから懐中電灯を玄関に向けてみると、明らかに人影がありフラフラと立ち去って行くのが見えました。

ダンナは「泥棒はあんなフラフラしないだろう」と言い、「もしかすると危ない人かもしれないな」なんて言い出す始末です。

しつこく鳴らすことはなく、2回ほど鳴らすとどこかにいなくなるんです。しかも走って逃げる様子でもありませんでした。

警察に電話をして夜2時に家の前を通ってもらうことに

3日も連続したら4日目もあるだろうということで、警察に相談したところ、夜2時前からパトロールをしてくれることになり、もし鳴らされた時には警察に電話で知らせるようにとも言われました。

そして4日目の夜、やっぱりピンポンが鳴りました!もう私もダンナも娘もげっそりやつれてしまい、震える手で警察に電話をしたんです。すると近所に待機していたパトカーが30秒くらいでやってきて、玄関前で何やらやり取りをしていました。

「ついに捕まった!犯人が分かる!」と思って安堵とともにガクガクと体が震えているところに、下にいる警察官から携帯に電話が入り、「おそらく痴呆症と思われるおじいちゃんですね」と告げられました。

恐ろしい凶悪犯か異常者だと思っていたので拍子抜け!ただし恐怖はここからでした

「なんだ年寄りか!迷惑だな。。」と安堵しつつ、玄関を開けてどんな人か見てみると、完全に痴呆症と思われる80歳くらいのおじいちゃんでした。警察は車に乗せて引き上げるというので、これで家族が引き取ってくれて外出しないようにしてくれれば一件落着だと思いました。

ところが・・・です、次の夜もまた現れました。今度も迅速に警察を呼んで車で引き取ってもらいましたが、その時の警察官の話ですが、身内はおばあさんしかいなくて、面倒を見切れていないという話でした。

そして、警察としては特別に何か手が打てるわけじゃないので、おばあさんに任せるしかないというお手上げ状態だという話でした。

チャイムだけならコンセントを抜いておけば済む話ですが・・・

チャイムを押されて困るだけなら、寝る前にチャイムのコンセントを抜けばいいだけですが、実は玄関の前で「開けろ~」と叫ぶこともあるんです。この声が寝てても起きるくらいにハッキリ聞こえてきて、雨戸を締めてないと聞こえて来るんです。

しかも、玄関まで入れないように門塀を締めてロックしておくとその門塀前から「開けろ~」と言うんです。これにはお隣さんやお向かいさんも起きてしまうようで、ほとほと参ってしまいました。

それに、毎晩雨戸なんて締めるのは面倒ですし、何と言っても網戸で風を入れられるないのはストレスでした。どうして我が家だけにやってくるの疑問だったんですが、その答えは警察官から教えてもらえました。

なんと、我が家がある場所はそのおじいちゃんの生まれ育った家があった場所だったそうなんです。うちの家の横に大きな栗の木があるんですが、そうした情報がきっかけでフラッシュバックして家に戻ってきた気になっているんじゃないか?という話です。

ローンがないから売ってしまうか?というダンナに大賛成!

もともとローンがない家だから売ってしまうか?とダンナから提案があり、娘のことも考えた結果、売って別の物件に買い換えることにしました。築30年には見えない綺麗でしっかりした家なのでそこそこでは売れるという話に。

ちょうど、売るかどうかの話し合いをし始めた頃には痴呆のおじいちゃんがやってくる事はなくなりましたが、気分的にはもう売ることに心が決まっていたので、売り出しました。

近所の不動産屋に来てもらい、事情もちゃんと説明しました。すると「そんな家はあちこちあるんですよ。」「いっときの話でいつまでもは続かないみたいですよ」と言ってくれました。でもやっぱり売る気持ちはブレませんでした。

ちなみに、次の人に売る時には重要事項説明とかで家に関する情報で知ってることは告げる義務があるそうですが、売れるまでの直近の1年くらいで何もなければ普通に売れますよという話でした。

精神異常やホントにキケンな人のケースなら売れないそうですが、痴呆のおじいちゃんということで、しかも最近は来ることもないということなら売れるらしいですね。

まだ売り出して4ヶ月ですが内覧がチラホラ来てくれてるみたいです

売値にもとくにマイナスポイントにはならず相場通りの売値がついていますが、ここ4ヶ月の間に私が知っているだけで5組の内覧が入りました。

うち2組が保留中ということで他の物件を見ながら検討してくれているそうです。なお、お隣さんやお向かいさんの話だとあれ以降はおじいちゃんは現れていないようで、警察に聞いてみても出動要請がかかったり相談を受けたことはあれからは無いそうです。

たまに、娘が「あの家に戻るなら今だね」なんて冗談を言いますが、家を留守にしがちな私としては、妻や娘をそうした環境に済ませることは心配です。まあ4ヶ月も何もないのならこのまま何もなさそうですが。

家を売るためにしたことは

家を売るために私がしたことは、不動産屋に行って「家を売りたい」と話をしたことが最初のアクションでした。そこで売るために必要なことを教えてもらい、押入れの中から登記簿を引っ張り出してきたり、家の内外の写真を撮る前に掃除をすることや片付けをすることをアドバイスしてもらったり、そんなに大変なことは何もありませんでした。

売れるまでにはお金は1円もかかりませんし、売れた場合にかかるお金も、大きな金額として「不動産屋さんへの手数料」くらいのもので、手数料は家土地の売値の約3%強を払うという事でした。

正確には、売値の3%の金額に6万円を足した金額で、我が家の売値で言うと、2200万円ですから72万円(66万+6万)ということになります。後はこれに消費税がかかるということらしいです。

→ ストーカー被害で身の危険が迫る前に家の売値を把握しておきませんか?

(ローンの返済途中でも売ることはできます)→ ローン途中で家を売る方法