売却理由別

家を売る 個人売買の注意点

家を売るのが個人売買の場合には、後のトラブルを避けるためにも不動産屋を間に入れて契約書などを作ってもらうべきです。

 

私は大家をしていることもあって、これまでにいくつもの家を売買してきましたが、いくら相手が知り合いだとしても不動産屋は必ず間に入れてきました。

 

もし、不動産屋を間にいれなければ、手数料を払う必要がないのでよけいな出費は抑えることができますが、私は周囲で不動産屋抜きで売買したために大変な目に会った人達を大勢見ているので、怖くて個人同士だけでの売買なんてできません。

家を売るのに個人売買はリスクだらけ

家を売るのに個人売買をしてしまうとリスクだらけです。その理由は複数あるので箇条書きでまとめてみました。

  • 売却寸前でドタキャンされるリスク
  • スムーズな支払いをしてもらえないリスク
  • 売却後にリフォーム費用などを請求されるリスク
  • 売却の際の登記移転などミスをするリスク

ざっと出しただけでもこれだけのリスクが個人売買にはあります。

 

「売却寸前でドタキャン」と「スムーズな支払いをしてもらえない」リスクについて

まず、売却寸前のドタキャンとスムーズな支払いをしてもらえないリスクについてですが、通常、不動産屋を間に入れて売買契約をするなら、一度「買う」という意思表示をされて売買成立をしてしまうと、その後に、買い手側からのドタキャンをする場合でも「手付金の放棄」を主張することができます。

 

つまり、ドタキャンをしてしまう場合のペナルティーとして、売り主は手付金をもらうことができるんです。ごく普通の中古の一軒家でも数十万円程度はあると思います。

(逆に、売り主からドタキャンする場合には、手付金の2倍を払うというのが一般的なルールです。)

 

家の売買には大金が関係してくるので、お互いに不利益で困らないようにペナルティーを契約に盛り込んでおくのが普通です。これは不動産屋が売買契約書を口頭で説明もするため効力を発揮するわけで、素人である個人同士はここまでリスクを考慮したことはできないと思います。

 

売却後にリフォーム費用などを請求されるリスク

売却をした後に「風呂場のボイラーが壊れたから修理代をくれ」とか「雨漏りをしてきたから修理代をくれ」なんて言われても困りますよね。

 

そこで、不動産屋を間に入れた契約をしておけば、瑕疵担保責任というものを盛り込んでもらえるため、道理に合わない修理などは拒否することができます。でも、個人売買ならそんな契約を盛り込むことは難しいですし、第三者が入らないとウヤムヤにされがちです。

 

売却の際の登記移転などミスをするリスク

家や土地の売却をする際には、登記の移転をする必要がありますが、これは素人が自分で行うことはできなくて、司法書士などに依頼して対処をしてもらうのが一般的です。

 

でも、家を売るとなれば、所有権の移転登記のような「やらなければいけないこと」が他にもあり、それを売買慣れしていない一般の人が漏れなく対処をできるとは考えづらいです。

 

つまり、売買してお金も動いた後に、法律的には所有者が変わっていないなんてこともありえます。それに気づかずにお金をあてにしてしまったり、お金を払ってしまったりでは、とんでもないトラブルのもととなります。

 

個人売買をやめて不動産屋を入れる場合の費用

個人売買をやめて不動産屋を間に入れる場合には手数料が発生します。これは売買物件の売値が400万円を超える場合には同じ計算式で金額を出すことができます。

まず「売値の3%」を出し、その金額に「6万円を足します」。最後に、その金額に消費税8%をかけた金額が手数料となります。

 

(例)1,500万円の中古の家の場合 550,800円となります。

これだけ見ると、払うのがもったいなく感じると思いますが、現実には世の中に不動産屋を抜きで個人売買する人はほとんどいません。それは何かあった時に一生が台無しになるくらいに恐ろしいリスクがあるからです。

 

不動産屋選びを間違えるとあなたの家の売却を邪魔されることも

家を売るのに個人売買をやめて不動産屋を間に入れる大切さを知っていただけたところで、最後にもう1つだけ大切なことをお伝えします。

 

それは、不動産屋選びを間違えると、せっかく売れる相手がいて売買もまとまりかけている話が不動産屋のせいで流れてしまうリスクがあるということです。

 

不動産屋には悪徳業者が今だに存在していて、目の前の個人売買よりも、自社が売りたい物件を勧めてそちらを買わせてしまうというケースもあるんです。

時には、あなたが売ろうとしていた物件より破格の物件を勧めたり、より希望に沿った物件を勧めて買わせるということがあります。

 

そうなると、売れる見込みでいたあなたの物件の買い手がいなくなり、下手をすると1年経っても次の購入希望者が出てこないリスクもあります。

 

なので悪徳業者に声をかけないように、優良業者だけに声を掛ける必要がありますが、見た目では悪徳業者かどうかは分かりません。

そこで便利なのが、大手の一括査定サービスが運営している一括査定サービスです。

 

一括査定サービスなら、優良業者ばかりが登録されていますし、もし、売値をもっと高くしたい時などは、複数業者から査定をもらい、その中の最高値の見積もりを相手に見せることで、堂々と根拠を持って高値を提案することができます。

 

査定書のような根拠があれば、購入希望者としては嫌な気をせず、高値ですんなり買ってもらえやすくなりますよ。