家を売る前に断捨離をすることで得られるメリットはいくつもあります。それは家を空にして空き家状態で売る場合でも、住み続けながら売る場合でもどちらでも言えます。
もし本格的な断捨離までできなくてもプチ断捨離がでるだけでも家が売れやすくなったり、お金の出費を大きく抑えられることにも繋がります。無駄なものがごちゃごちゃある状態だと売れる家も売れなくなりますよ・・・
家を売る際の断捨離にはいろいろあります
家を売る際には、とにかく物件の室内や屋外に関わらず何もかも無くてスッキリしている状態が一番望ましい状態と言えます。
売り家が空き家の場合には
空き家の場合には何か物が残っていれば「どうせいらないから残してるんだろう」と捉えられて、はっきり言うとゴミを残されたような損をした気分になります。
それに、今時の若い人達は子供の頃からお古を使った経験がない人も多いために残留物の家具などは触りたくもないというのが本音です。
住みながら家を売る場合には2つのメリットが
住みながら家を売る場合には、内覧が入る時までに捨てることができる物はできるだけ処分してしまえば部屋がスッキリとして見栄えが良くなります。
私も過去に数え切れないほど売り家の内覧に行った経験がありますが、だらしない生活をしている感じがする家の特徴に、どうでも良いような物が溢れている家があります。
そんな家はよほど値引きしてもらわないとそこまで本気で欲しいとは思えなくなるものなんです。
2つ目には、いざ家が売れた後の引っ越し費用がぐっと安くなるというメリットがあります。断捨離で要らないと思う物を片っ端から処分してしまえば、恐らく、引っ越しの荷物が半分近くには減るはずですから、引っ越し費用も何割も安くなります。
不動産屋は散らかった売り家にお客を連れて来ない
不動産屋の営業マンが最も好むのが「売れやすい家」です。その理由はいくつかありますが、究極の答えを言うと「早く売れた方がラクだから」です。
売れそうにない家は何十件もお客さんを連れて行っても売れませんが、売れる魅力がある家ならすぐに売れてしまうんです。
ちなみに「売れる魅力」とは、買い手によって異なり、子供の学校までの距離だったり、自分の職場までの通勤を考慮した場合に魅力的だったりとケースバイケースです。
そうした背景はどうすることもできませんが、いざ貴重な内覧が入った時にごちゃごちゃと物で溢れている家を見せるよりも、スッキリと無断な物がない売り家を見せた方が売れやすくなるのは間違いありません。
だから不動産屋は内覧をした時にウケが良さそうな片付いている家を優先して連れていく傾向が高いんです。
言い換えると、売れそうにない家(散らかった家)には内覧者を連れて行っても無駄になることが多いので最初から連れていかないようになるとも言えます。
売り家の断捨離で出たゴミを処分するには
売り家の場合、通常の家の断捨離とは違って半端なく多くの処分品が出ることと思いますが、そんな大量のゴミを毎週のゴミの日に出すのはなかなか難しいとおもいます。
そこでオススメなのが、市区町村のゴミ処理場に自分の車(もしくはレンタカーの軽トラック)で持ち込み処分をしてもらう方法です。
私が利用している軽トラックのレンタル代ですと1日で3,800円となっていて、ゴミは処理場に持ち込んだ際のゴミの重さで計算をされます。
不燃ゴミの場合
不燃ごみの場合には金属ならお金がこちらに戻ってきますし、プラスチックゴミやガラス製品などの場合には費用がかかりますが、結果としては相殺した金額を請求されます。
軽トラック1代に山積みにしたところで数千円もあれば十分に払えるはずです。もしこれを便利屋産さんにでも頼めば2万や3万円はかかるので、随分と費用を抑えることができます。
可燃ごみの場合
可燃ゴミなら安い古い畳や新聞紙や雑誌それに木製の家具など、燃えるごみの場合には処分費用は安くて、軽トラック1台分で2千円もかからないことが多いです。
不燃も可燃もどちらのゴミの場合も、まずはゴミを車から下ろす前に車ごと軽量をし、捨てた後の車の重さと比較してゴミの重さを算出する仕組みの自治体が今は多いですね。
いずれにしましても、どんなに腕が良い不動産屋に依頼しても、断捨離しないままで無駄な物がごちゃごちゃ溢れている家がまともな値段で売れるはずがありません。
自分で断捨離できない場合には
もし自分で断捨離をする体力や時間がない時は、できるところまで自分でやって最後の処分だけ便利屋産さんに依頼するか、もしくは便利屋産さんに最初に説明をした上で断捨離をしてもらうという手があります。
もちろん、必要なものを捨てられると大変なので、通帳や印鑑や現金などは自分でどけておく必要があります。なんだか難しそうに思えるかもしれませんが、最近は断捨離をしてもらう人も多いそうで、「これは捨ててもいいですか?」といちいち聞いてもらいながら、本人は側に座っているだけというケースも珍しくはないそうですよ。