これは私が8年前に体験した「家を買ったことでなぜかトラブルの連続に見まわれた体験談」です。
当時の私は仕事が順調でボーナスも1回に100万円は出ていてイケイケでした。そして妻は私の帰りが遅くても寝ずに待っててくれるような良き妻で私の自慢でした。
また、子供も妻に頭の良さが似たためにラ・サールを十分に狙えると言われるほど出来が良くて、将来は母方の父が医者をしている影響もあって女医になるという幸せ一杯の順風満帆な家庭でした。
家を買うための貯金も1500万円を超えたのでいよいよ買うか!ということに
念願のマイホームをついに購入することになりました。子供の受験まであと1年という所でしたがどうせラ・サールなら寮生活になるのでとくに学区の心配もせずにいろいろと分譲住宅を巡って妻が惚れ込んだ1軒の家に決めました。
価格は土地建物で4500万円で、土地の値段がそこそこ高い場所だったので家はそれほど大きなものではありませんでしたが、鳥のさえずりが聞こえてくるような自然も多い素晴らしい分譲地でした。
引っ越したとたんに何かがズレ始めたんです
ところが、いざ引っ越しをしてからは次々と良くないことが発生し、まず最初にダメージが大きかったものだとボーナスが完全にカットになるという信じられない話でした。本社が異業種にも手を出していたんですがその赤字がどうにも回収見込みが立たないということで、ボーナスがカットになりました。
しかも、下手すると社員数も減らすかもしれないというあまりにもやる気が削がれる噂が流れたりと、すっかりくらい職場になりました。この時点で若手は何人も退職していったため、その負担が私にかかって残業続きとなりました。当然、残業手当なんて出ません。
車と同じくらいの値段がするバイクを盗まれました
おそらくプロの窃盗団にだと思いますが、ドゥカティという200万円を超えるバイクを家のガレージで寝てる間に盗まれました。
子供が1Fで寝てたので何もなかったのが幸いですが、こんなにキケンだと思ったことはありません。このバイクは今だに見つかっておらず警察の話だとおそらくバラバラにされて海外ルートに流れたんじゃないということでした。
18歳からバイクに乗り継いできてますが、今まで20年以上もバイクの盗難被害はありません。やはり引っ越してきてから何かオカシイとうっすら思うようになりました。
子供がまさかのラ・サール受験日に発熱でダウン
前日まで元気一杯だった子供が、朝起きてからすぐに動けなくなりました。熱は凄いしお腹も壊しているようで受験どころではなくなりました。本人はラ・サールを本命にしていたのでこれで全てのやる気が消えてしまったようです。5日間ほど寝込んだ後はすっかり勉強に対する意欲がなくなり、どこも受験したくないという事になりました。
私達夫婦にとっては何か夢でも見てるんじゃないかと言うくらいに現実味のない日々が続きました。そんな時、妻が「この家を買ってから変じゃない?」というセリフに私も即座に「俺もそう思ってた」と。
分譲した業者に相談をしたけどダメでした
私も妻も自分のことももちろんですが、子供のこれからを考えても悪いイメージしかない今の家に住み続けるよりかはどこかに引っ越しした方が気分的にも絶対に良いと思いました。
そこで、まだ新築購入から8ヶ月しか経っていない家を思い切って売却しようと、購入元に連絡をして何か良い方法はないか相談してみました。もしかするとまだ新築同然だから分譲業者が4500万円に近い金額で引き取ってくれるんじゃないかと期待したんです。
現実はそうは甘くなくて、「うちは分譲だけしかやってないから売るなら不動産屋さんですね」と呆気無くあしらわれました。
不動産屋に声をかけるとすぐに数人からオファーが
1日でも長く住みたくないと思ってましたから、翌日にはすぐに近所の不動産屋さんに行き、家を売ってもらうための契約をしました。
4500万円で買った家に8ヶ月しか住んでいませんが、そこで提示された売値は3980万円というものでショックを受けましたね・・・。「でも場所が良いからすぐ売れると思いますよ」という言葉に救われた気がしたので、その値段で売り出してもらうことにしました。
買い替えはせずにひとまず賃貸マンションで体制を整えることに
どうせ家を売るんだから先に引っ越してしまおうということになり、隣の区で賃貸マンションを借りて引っ越しをしました。
ここで幸いしたのは、家を売るのに空き家にできたことで、これで内覧希望の反応がよくなってすぐに何組も見に来てくれたそうです!そしてそのうちの1組のご夫婦が3900万円ならすぐにでも買いたいと言われたので、80万円の値引を受け入れて売却しました。
どうしてこの値引を受けたかと言うと、現金一括払いができる人だったからです。他の人はローンの審査で2週間ほど待たされるという話があったのと、不動産屋さんの話では他の人はローンに通らないかもしれないと言われていたからです。
年収と頭金の金額が3980万円にはかなり厳しい人達だったそうであてにはできないと思ってたようです。
売れてから引き渡しまでが驚くほどスムーズに
不動産屋さんへの手数料の支払いも銀行へのローンの残金返済もとてもスムーズに運び、不動産屋さんの経験でも売り出しから引き渡しが過去最短という話でした。
まるで早く売れる運命かのようでした。
売れてからというよりも、家が売れる前に引っ越しをしてから私達の生活はぐいぐいと運気上昇といった感じで、子供は一度公立に進んだ後に勉強の意欲が戻り、地元では名門と言われる学校に受験を突破して入学でき、医者を目指すと言ってくれました。
また、私の会社も外資が吸収してくれたおかげでボーナスが以前のように復活しました。これで将来の子供の医学部への進学も金銭的にはカバーできそうで希望に満ちています。
それにしても前の家は何だったんでしょう?相性ってあるんでしょうかね。