家を売る人にオススメのコラム

家売却で老後に困らないためには

家の売却はタイミングを間違えると、いざ家を売って治療費や介護施設への入所費用を作ろうとしても売れずに困ったり、最悪の場合、老後に住む所を失う可能性もあります。

家を売却することは非常に疲れる行為なので少しでも早い方が心身への負担も少ないですし、それに何と言っても1年でも新しい方がスムーズに売れやすいものです。

家の売却を依頼する不動産屋を適当に選ぶと大損します

ただし、慌てて腕の悪い不動産屋を選んだり家と相性の良くない不動産屋を選んでも大損するだけです。売却を成功させるには複数の不動産屋から査定をもらい、どこが最高値で売却をしてくれるか査定額を比較して選ぶ必要があります。

これなら不動産屋といちいち顔を会わすことなく査定を集められます 

→ ネットの不動産査定サービスを利用してみました

(机上査定という方法を選べば、おおよその面積や築年数の入力で家の売却額をメール等で教えてもらえます。しかも、どの業者に依頼すればベストなのかも分かるので依頼先を選ぶのに苦労することもありません。)

老後に売却しようとしてもその時には売れないかも

老後には入院で高額な治療費がかかったり、介護施設への入所費用を準備しないといけないなど不測の出費が降りかかりがちです。そこで、多くの場合「お金に困った時に急いで家土地を売却すれば何とかなる」と思いがちですがそれは大きな間違いなんです。

お金を必要として家を売却するわけですから高く早く売れてもらいたいものですが、今後は全国どこでも売り家が溢れることが予想されているため、よほど耐震構造がしっかりした大手ハウスメーカーの家だったり、立地が良い場所でないとそう簡単には売れない時代になるんです。

つまり、家を売却するなら売り家が溢れかえる時代が来る前の「今」売却するのがベストと言えます。今売らずに老後に売れば良いとのんきに構えていると、何年も売りに出しても売れ残り、結局二足三文の処分特価で売ることとなり悲惨な事になるかもしれません。

老後に住む所を失うというリスク

老後に家の売却が無事にできたとします。でもその時に60歳を超えていて、なおかつアパートやマンションで生活をしようとした場合には借りたい物件に住むことができないという事態も想定できます。

私自身がアパートの大家をしているのでそのあたりの裏事情には詳しいんですが、大家(オーナー)というのは、ご年配の方の入居には消極的で、特に物件が築20年以下の場合には現役世代で働いている50代以下の人しか入居を認めない人も沢山います。

夫婦での入居ならまだ多少はマシですが、仮に1人での入居となれば孤独死などを避けたがる大家さんは多いために、年齢を理由に入居を断る傾向があるんです。

仮に、老後の暮らしのためにアパートやマンションを貸してもらえるところがあったとすれば、恐らくは平均以下の物件しか選ぶことができないと思います。

年を取ると入居審査が年齢のせいで厳しくなる理由

アパートの場合には築20年以内だと、オーナーがまだローンの返済途中というケースが圧倒的に多く、コンクリート製などのマンションの場合には築40年くらいまではローンが残っている可能性があります。

仮に、ローンの返済途中に物件内で事故(自然死も含む)でも起これば入居率も下落して返済に困る事になります。ローン返済が終わっていればまだしも、ローン返済途中でそんなことになればオーナーには致命的です。

老後でも入居できる物件はそれなりの物件

老後に賃貸物件を借りようとした場合、入居審査が比較的に緩い物件というのはどうしても30年や40年を超えたような古い物件ということになり、立地の良い物件や新しくて快適な物件というのは簡単には住めないようになりがちです。

築古のみすぼらしい賃貸物件でも貸してもらえる場合はまだマシで、その時の老後の健康状態やご家族の保証人が用意できない場合にはどれだけ物件を探しても賃貸物件に入ることができない可能性は誰にでもあります。

こうしたリスクを考えずに老後に家を売却して、好きなタイミングで賃貸物件にでも移ればいいというのは危険な行為だということをご理解いただけましたら幸いです。