親の介護をするために、頻繁に家を離れて介護のために通っていたとしたら、どちらかの家を売るのが得策と言えます。
なぜなら、いずれ家を売るのなら少しでも早く売ってしまった方が何百万円も高く売れやすくて得だからです。
(施設入所には大きなお金が必要ですし、家は売ろうと思ってもすぐに売れるとは限らないからです。)
過去記事を参考にどうぞ→ 1日でも早く家を売って現金化するには?
介護レベルはあっという間に進んでしまいがちです
私の家も介護の経験がありますが、一度、要支援などになると足腰の衰えなどがきっかけで、あっという間に要介護となり、そのレベルも半年ごとにぐんぐん進んでしまいました。
残年ながら、どなたのケースでも、要支援から要介護へと進むのは早く、要介護状態が進むとあっという間に素人のケアでは本人が満足できなくなります。
つまり、いつでもすぐに介護施設へ入所ができるくらいの準備と心構えが必要となります。
介護レベルが進むと待っているのは施設入所での莫大なお金が
介護レベルが進むと、食事や身の回りのお世話をほぼ1日中必要となりますが、これを家族で全てやるわけにもいきませんよね。
本人からしても、家族にしてもらうよりも、機会的にやってくれるプロの方が安心できるものですし、家族が時間を犠牲にすることを介護されている本人は一番辛く感じるものです。
そこでファイナンシャルプランナーであり、介護経験や家の売却に慣れている私の体験から、少しでも良い施設があれば早いうちから探しはじめておくことをオススメしています。
当然、施設に入るには大きなお金がかかります。なかには、その時が来てから家を売ればいいと思われる方もいると思いますが、家は1年でも売るのが遅くなれば何百万円も値下がりすることがあります。
家の今の売値だけでも知っておくと安心ですよ→ 今売ればいくらか?匿名で査定を受けておくことがでいます
今の景気がそれほど悪くなければ売るチャンス
仮に、今の景気がそれほど悪くないのであれば、なおさら今のうちに売る方が得策と言えます。
少しでもニュースで景気悪化のような報道が出始めると、たちまち銀行は住宅ローンの審査も厳しくするので、買い手が見つかってもローンが通らず買ってもらえない確率が高まるからです。
そのようないろいろな状況を考えてみると、少しでも高く売れる今のうちに売って現金化させるべきと言えます。
今後は介護のために家を売る人が増えて値崩れは避けられない
これはすでに今も起こっている現象ですが、親の家や自分の家など、不要な家を売ったお金を使って親の介護施設の費用に回す人が非常に多いんです。
これからも、中古の家はどんどん売りに出てくるために、ライバルとなる売り家が増えます。ライバルの売り家が増えると、そこに待っているのは供給過多による値崩れです。
中古の家を売るには、値下げをするのがてっとり早い手段なので、値下げに余裕のある人からどんどん安くしていきます。そうなると、値下げしたくない人も下げていかないと、売れなくなります。
つまり、値下げ合戦が始まる数年前に家を売っていれば、1,500万円程度で売れた家が、値下げ合戦になってからだと、わずか数年の違いなのに980万円くらいでないと売れなくなるリスクがあるんです。
子供の数が減っている日本では、これから先の20年や30年の間は、どう転がっても、家を買う若い人が増えることはないので、とにかく早くに売ってしまうことが得策と言えるんです。