家を売った体験談

農家の鳥獣よけの爆発音で眠れない日々に!我慢できなくなり家を売却しました

今回の体験談は、田舎の戸建てを購入した後に農家が設置した鳥獣よけの音に耐え切れず、購入から5年で家を売却して賃貸物件に移り住んだ体験談です。

購入した家は東北のとある田舎町にあり私の両親が住む街と同じ街にありました。親の老後の面倒を見ることも視野に入れつつ、妻にとっては2世帯で暮らすことは大変だろうということで両親の家の近くに土地を購入し新築で家を建てたんです。

ローンを利用せずに購入したのが不幸中の幸いになるとは想像もしてませんでした

幸い、仕事は50歳で早期退職をして退職金もそこそこにもらえたので家を建てるにはローンを利用することはありませんでした。(これが後に助けられるポイントになるとは夢にも思いませんでした。)

ちなみにその街は山間部の過疎化が進む場所で町民の多くが農業で生計を立てていて、農家の人の方が役所からも優遇されている感じを受けるところでした。(軽トラックのマナーの悪い路駐も取り締まらないようでしたので)

広い庭の一戸建てに妻も最初は大喜びでしたが・・・

新築の家で広い庭のある家に妻が大喜びしたのを昨日のことのように覚えています。

両親も「ここなら近い」と喜び、田舎暮らしをしつつ親孝行もできるのならこんな良いことはないな~と嬉しくなったほどで、まさに全員にとって良いことづくしに思えました。

全てはパーン!という破裂音で崩壊しました

その家で生活をして5年が経った頃、早朝の6時からその喜びを打ち砕く音が鳴り響きました。「パーンッ!」という破裂音で早朝に夫婦で飛び起きて震えあがったんです。

私は工場の爆発かと飛び出していきました。妻だけでななく室内飼いをしていたミニチュアダックス2匹もパニックでした。音のする方に歩いていくと、近くの畑から音がしていることが分かり、ちょうどその近くで作業していたおじいさんにきいたところその音は畑の鳥よけだそうでした。

それから耳をつんざくような音が15分おきに響き渡りました

ネットでいろいろ調べてみると、全国に同じような悩みを抱えた方がいるようで、役所に苦情を言ったという話や、警察に相談したという話などいろいろと出てきました。

騒音規制法というものもありますが、これを適用していない市町村なども多く、当然のように農家が税収の多くを締めている場所だと騒音規制法が農家に適用されないようになっている可能性もあります。

私のとろこがまさにこれでした・・・

ガス爆発をさせて音を出すという仕組みが分かってからよけいにイライラするように

音を発生させる装置は、ガスを使って金属筒の中で爆発をさせているという事が分かり、具体的に分かってからは余計に腹が立ってきました。早朝から1日中ずっと破裂音をさせるなんてまともじゃありません・・・

テレビをみていてもパーンッとなればまったく音声がきこえませんし電話をしていてもパーンという音がなると相手の声もきこえません。それになにより日常生活の合間に突然パーンッとなると精神的にドキリとさせられ、窓をしめきっても何の違いもないのはこたえました。

役所に苦情!それでダメなら警察に!

最初は2~3日だけのことだろう・・・と我慢をしていましたが、それが一週間経っても収まらず、私も妻もついにその音に耐えられなくなっていきました。

農家にとっては生計を左右しかねない大切な音ですが、そんな事は知ったことじゃありません。そもそも、そんな大きな音をさせて人に迷惑をかけないと成り立たない仕事(作物・立地)ならやめて他の事をすればいいだけです。

上記のセリフをまずは役所の総務課にそう言いました!

でも、田舎町では役所の人も町民のほとんどと繋がっているため、我が家が苦情を言ったことが相手に知られるのは時間の問題だと妻はやたら心配をしていました。私も役所の人の少し引いている表情からそれを薄々とは感じていました。

「騒音規定がない」「音を測定しても数値は問題ない」の一点張り

結局、役所からの返事は「騒音規定がない」ということと、「音を測定しても数値は問題ない」の一点張りで無意味でした。

最後には警察にも相談をしましたが、ここで妻が怖がって「匿名で相談してほしい」と言われたので、電話で匿名相談をしただけで終わりました。

結局、匿名のためこちらの連絡先も言わずに電話を終えたので、それが効き目を弱めたためか、これも音のうるささには何も効果がありませんでした。

こんな生活が一生続くなら家を売ってしまおう

これが私達夫婦の結論でした。

幸い、両親の家は同じ街だし少し狭いですが20坪ほどの宅地は余っていました。それに購入していた家もローンがない状態だったので売却までの決断も早く、そのうえ不動産屋さんの作る書類作成などもとても簡単だったみたいです。

音が煩いのを気にしない人なんているのか?

不動産屋さんに相談をした際に、「音が煩いのは気にしない人もいますよ。」と言われて半信半疑でした。でも、結局その不動産屋さんは売値は相場並できっちり売却相手を見つけてくれたので本当だったと確信しました。

どうやら購入した人は農家だったみたいで、自分たちが仕事で発破音をさせているから気にしないようでした。しかも、年配のご主人さんは補聴器をつけていたので余計に気にはならないようでした。

こんなふうに売り家と相性が良い人を紹介してくれる不動産屋さんを選ぶことが、家を少しでも高く早く売ってもらうには欠かせないことだと思いましたね。

今回はたまたま1社だけしか声をかけずに売却成功に至りましたが、これがまったく違う不動産屋に声をかけて売却依頼をしていたらと思うとゾッとします。

新築購入して5年を超えていたから売却時の税金が安かった

最後に、私が売却してもらった家は新築購入から5年を超えていたために譲渡所得にかかる税率が20%となり、短期の場合の39%と比べると随分安くなりました。

ちなみに、保有期間で税率が安くなるかどうかは、正確には「売却した年の1月1日時点」で5年を超えているかどうかになります。

こうした損得の分岐点についてもしっかりした不動産屋さんならちゃんと教えてくれるので安心できますが、いい加減なところだととにかく売って手数料を取ろうとするので、やはり何社かに声をかけて業者を選ぶ必要がありそうです。

私の場合には、結果的にラッキーだっただけです。。。次回、不動産屋さんを利用するなら見積りサービスなどを利用してとにかく複数社に声をかけると思います。

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