家を売る人にオススメのコラム

家を売るのに雨漏りはちゃんと直してからでないと大損します

家を売る場合に雨漏りしている場合には、ちゃんと修理しておかないと、購入相手に値引き交渉をさせるネタを提供することに繋がります。

それに、そもそも雨漏りは見た目が悪いだけでなく、ちゃんと住めるのか?と不安を与えるためにまともな売値がつかず何百万円も大損するリスクもあるんです。

まともな値段がつかない最大の理由は、本来あなたの味方になるはずの不動産屋さんが売却額を決める際に消極的なるからです。

不動産屋が怖いのは売った後のクレーム

もし購入希望者が「これくらいの雨漏りならいいですよ」なんて言ってくれる人がいたとしても、不動産屋さんからすれば売却後にクレームをつけられるのは面倒だからです。人って、いざそこに住み始めると気になって来るものなんです。(それが普通だと思います。)

そもそも、雨漏りをしている家をそのままの状態で売るなんてリスクを犯さなくても、他に売り家は星の数ほどあるので、不動産屋さんの稼ぎには何も影響はありません。

ですから、修繕費用がもったいないという方も多いかもしれませんが、結局は修繕費用を出し惜しみしてしまうことで家がいつまでも売れないという最悪の事態を招いてしまうことになりかねませんので、できれば不動産屋さんに売却依頼をする前に修繕を済ませておくことがベストです!

雨漏り物件が恐れられるもう一つの理由

木造でも鉄筋コンクリートでも、どんな家であっても雨漏りを一発で完璧に直すことは相当難しいんです。もちろん、雨漏り修繕には専門のプロのような人達もいますが、どんなプロが直したところでしばらくすると雨漏りが再発することが多いんです。

雨漏りが再発する理由には、目立つ雨漏り箇所を塞いで修繕できたせいで、今度は別の箇所に負担がかかるようになり、それまで漏らなかったところから漏れはじめるというとても複雑な原因があるからです。

地盤などの関係で家が少し傾いているケースや、増改築の影響で家のバランスが崩れている場合などは、その時だけは修繕で雨漏りを止めることができても、やがてすぐに傾きのせいなどで隙間ができてしまうこともあります。こんな場合には、その家に住む間はずっと修繕を繰り返すことになります。

不動産屋さんはそんな雨漏りの面倒さを知っているので、せめて売却時とその後しばらくの間だけでも雨漏りが止まってくれる家でないと売る気にならないんです。

売却して数年経ってからの雨漏りであればさほどトラブルに発展することもありませんから、いかに売却時にしっかりと修繕がされているかが本気で売ってくれるかどうかを左右する鍵となります。

修繕費用が高くて直せない時は

雨漏り状態をそのままでも売却ができる方法が一つだけあります。それは、家の買取業社に売却をする方法です。

買取り業社のなかで最高値をつけてくれるところを簡単に見つけられるものとして「一括見積りサービス」があります。

(参考にどうぞ)→ 家の最高値も分かる無料査定サービスを使ってみました

 

複数の業社からメールで見積りがもらえるので、どこがいくらで買取をしてくれるかが簡単に分かり、すぐに売却先を決められます。

不動産屋さんに「引き渡しまでに直せばいい」と言われたら

もし今は大した雨漏りでなくても、ちゃんと修繕をしておかないと、売却の途中に大雨が振ったり台風が来たりと何がきっかけで大きな雨漏りになるかわかりません。

酷い雨漏りになれば、あっという間に今まで水が行かなかった箇所まで水が流れて天井裏にシミができたり、壁紙がめくれてきたりと手がつけられなくなります。

私の雨漏り体験だと、壁紙のところはまだ新しい壁紙に貼り替えることで化粧ができるので大丈夫だと思いますが、厄介なのは柱や梁などの木部で、木部へのシミはたった一回の雨漏りでも簡単に出来てしまいます。茶色い水が垂れるので壁紙に色がつくなど見た目がとことん悪くなります。

天井が木の素材を活かしたものなら特に最悪です

木部には長年かけて汚れが染みこんでいるため、そこが濡れてしまうとほぼ確実に目立つ”シミ”ができます。こうなるとシミだけを消す方法はありませんので、木部を全部ペンキで塗ってしまうなどの荒業しか手が無くなります。

でも、そんな対処方法は通常はできませんから、結局は雨漏りが原因でできた木部のシミは家を取り壊す時までいつまでも残るのが一般的です。もはやそのままではいくら間取りや立地に魅力がある家でもまず売れません。

値引きをするにしても膨大な値引きが必要で、仮に土地と家を合せて2000万円の売値が妥当な中古の家だとしたら、1800万円に下げてもまだ厳しいと思います。

スムーズに売るにはきっと1500万円くらいまで下げないと売れません。それだけ雨漏りというのはイメージが悪いんです。