家を売る際には通常は査定時に細かくチェックをされて、傷みや築年数などをマイナス評価をして売値をつけられます。
この時、マイナス評価をされやすいポイントを知らず、なんの手も打たずに不動産屋さんを呼んで査定されると安い金額をつけられて大損しますよ。
そこで、マイナス評価されやすいポイントと費用対効果が大きな対策について紹介してみたいと思います。
家を売る際にマイナス評価されやすいポイント
家を売る際に、マイナス評価をされやすいポイントは以下のようなものがあります。
- 外壁や屋根の塗装の劣化
- 雨漏り
- 家の傾き
- シンクや浴槽など水回りの劣化
- 近隣の環境(隣がゴミ屋敷など)
一見すると、どれも対処に多額のお金がかかりそうに思えますが、シンクや浴槽などの水回りの劣化は数万円もあれば見た目を良くすることも可能です。
また、外壁や屋根の塗装の劣化も、ある程度に費用を抑えながらピカピカの見た目にさせることも可能です。
そこで、どうすれば安い費用で水回りの劣化の対処と外壁塗装を対処できるかを私の経験をもとに、以下で紹介してみたいと思います。
(※なお、費用があれば雨漏りについても修繕しておいた方が無難です。→ 雨漏りはちゃんと直してから家を売らないと大損します )
売り家の水回りを安い費用で対処するには
売り家の水回りで目立つのは、まずは手で触れる蛇口やシャワーノズルです。これはホームセンターで安く売られているので新品に交換すると見栄えがまるで違ってきます。
ただし、素人の方が自分で蛇口交換をすると、水漏れの原因となるので、水道工事屋さんに工事をお願いしたり、ホームセンターに工事をお願いするのがおすすめです。工賃は数千円です。
洗面台などの古びたタイルには
次に、洗面台などの古びたタイルの上にはそのまま新しいタイルを貼り付けてしまったり、シート状のものを貼るようなリフォームも今時は流行っているので、そうした工事なら、既存のタイルを剥がす必要もないので、素人でも可能です。
これも費用は数千円か1~2万円もあればできますが、リフォーム業者に頼めば10万円くらいすぐにかかるので、自分でやってみる価値は十分にあります。
お風呂場(ユニットバス)の壁には
ユニットバスの壁などはプラスチックのような素材(ポリカーボネート)が多いですが、ここには風呂場用のカッティングシート(高級なビニール状のシール)がいろいとあり、木目や真っ黒など種類も豊富です。
近頃はおしゃれなビジネスホテルなどもこうしたシートをお風呂場の壁に貼り付けて高級感を出しているところも多く、経年で汚れが目立つ売り家のお風呂場の壁にもとっても効果的です。
売り家の屋根や外壁を安い費用で塗装するには
売り家の屋根や外壁の色がさめていると見た目が非常に悪く、本来なら家の売値が中古相場で2000万円だったとしても、塗装のせいで1500万円でも割高に見えるケースもあります。
逆に、相場が2000万円くらいの中古住宅でも、家に合った色や流行の色で塗装しておくと2000万円が割安に感じてもらえる効果もあります。
ただ、これから売ろうとしている家の塗装に100万円なんて使うのはもったない話ですよね。
でも大丈夫です、家の塗装には6種類ほどのグレードがありますが、とりあえずの見た目をキレイにするだけなら、最も安価なアクリル系塗料で塗装をしてもらえば、普通の2階建て一軒家なら50万円ほどにしてもらえるケースもあります。
50万円という金額は大きいとは思いますが、2000万円の売値の家が半年や1年後に売れるのと、今すぐに売れるくらいの違いが出るなら、今すぐ売れるために50万円を使うのは懸命な判断だといえます。
今どきは地震も多いため、売ろうと思ったらすぐに売ってしまうくらいでないと、実際に私の周囲でも、1年くらい売れ残っている間に地震で外壁に亀裂が入ったり、被災地になったためにその後もさらに1年以上も売れ残り、結局、1800万円くらいの売値を1300万円にまで下げて投げ売った話もあります。
また、中古住宅を50万円値下げしても大した反応は得られませんが、塗装に50万円を使って見た目をキレイにすると、すぐに売れる可能性も高まるくらいに効果的なんです。
そういう意味では、売り家でマイナス評価されやすい外壁や屋根のリフレッシュにお金を使うのが最も費用対効果が大きいと言えそうです。