家を売った体験談

洪水で浸水してしまった我が家!リフォームした末に売却しました

今回は洪水被害で家が水浸しになってしまったご家族が家を売却した体験談です。

私の実家はもともと4人暮らしで私と妹がお嫁に行った後は両親が2人暮らしをしています。まだまだ先のことですが早々に老後の為にとリフォームまで重ねた小さいけれども住みよい家でした。

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洪水の原因となった川は意外にも小さな用水路のようなものでした

家の2m横には少し下がったところに幅約1.5mの小さな水路があります。

一年を通して水深は常に20cm程で昔はドジョウやフナなどを捕まえてよく遊んでいたくらい大したことのない水量でまさかここが溢れるとは想像もしていませんでした。

ところがある日、その川が記録的な大雨によって豹変したんです・・・

これがバケツをひっくり返したような雨か!

ニュースの報道などでは「バケツをひっくりかえしたような雨」という表現はよく耳にしていましたが、それを初めて体験しました。ちょうど、大雨になる直前に実家に寄ってくつろいでいたところ、テレビの音が聞こえなくなるほどの大雨が降り始め、実家を出て我が家に帰ることもできなくなったんです。

そしてあっという間に横の水路は増水し、我が家の玄関にまで水面がやってきました。それから何分かおきに玄関を見るように注意をしていましたが、何も打つ手はなく30分もしないうちに床上浸水を始めました。

玄関には靴と下駄箱がぷかぷかと浮く有様

玄関は完全に水没したので、泥が流れ込み下駄箱は水の浮力でぷかぷかと浮かび上がり、靴も無残に浮いている状況でした。そして、白い壁紙にはどんどんと押し寄せる波で茶色い色が付き、恐怖で足が震えるほどのインパクトがありました。

この時、父と母は財布や通帳などの貴重品を2階に移動させることに手一杯な感じだったのが印象的です。なお、玄関の上り口は死にものぐるいで布団を突っ込んでブロックしましたが間に合わず、床板の隙間からも水が染み出してきました。

人間は無力!為す術ナシという感じでしたね

リビングは高くなっている方に家財道具などを動かしましたが、間に合わなかかったカーペットが水没し、水が引いても床下(縁の下)部分に入った水が出ずに困ってしまいました。そこで翌日に思い切って床板を破り、そこにお隣の農家さんから借りた排水ポンプで水を吸い上げました。

結局、その夏は床下を乾かすために業者にお願いして送風し続けてもらい、病原菌やカビの発生を防ぐための消毒もしてもらいました。こうして梅雨に発生した洪水被害が落ち着いたのは秋も近かったように思います。

水害は水が引いてからが本番だと思い知らされました

リビングの床板はふかふかになってしまった部分があり、すべて剥がして根太と呼ばれる角材だけを残して後はすべて張り替えました。新しい1センチ厚のコンパネを根太に打ち付け、その上から新しいフローリングを貼ってもらい、想像していた以上にお金がかかりました。

これであとは壁の汚れを落とせば良いと思っていたんですが、それが大間違いで、ドロ臭い匂いが壁に染み込んでいたんです。

壁紙の貼り替えをしなきゃだめだ・・・と新たな出費を覚悟していたら、なんと、壁紙だけでなく壁材の石膏ボードを貼り替えないと匂いは染み付いているから解決できないことを知らされました。

結局、床と壁だけで100万円近いお金がかかったと思います。(石灰などの消毒剤の散布なども含みます。)

父の自慢の庭が水没したことで売却を決意しました

父親自慢の松やもみじなどが植わったこだわりの庭だったのですが、植物の葉が泥をかぶると光合成できなくて、枯れてしまいました。

被害直後に水で洗い流しましたが、どうも水害のせいで水分過多となった土壌が悪影響を及ぼして根腐れを起こしてしまった上に、何が流れてきているかわからないので庭も石灰などで消毒したのですが、それも松やもみじにはよくなかったんだと思います。

大切な庭がダメになったことで家を売る決心がついたようです

この庭に対する父の気持ちはすっかり失われしまい、反対にどうせなら水害の来ない場所でちゃんと庭を作り直したいという気持ちが沸いてきたようです。

というのも、娘二人が嫁いで夫婦2人では持て余す間取りの家だったので、以前から2人暮らしに最適なサイズの家に移りたいという話が両親の間ではあったそうです。

売却を決めたものの水害被害のせいで売れないんじゃないかと心配に

衛生面のためにしっかりと消毒をしつつ匂い対処として壁も床もあちこちを修繕した万全の家になりました。でも「また隣の水路が溢れてくるんじゃないか?」と売る側としても心配になりました。

そこで不動産屋さんにまず最初に水害のことから話をしてみたら「気にしない人もいる」という心強い声をもらい安心をしました。

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※ちなみに、両親の代わりに私達(娘2人)が協力して地元の不動産屋さんを10店舗ほどまわり、そのなかですぐに売ってくれそうな反応があった業者さんに売却依頼をしました。

内見が5組あり、最後の人に売れましたが、実はその人は法人の社宅用に購入をしてくれた人で自分が住むためのものじゃなかったようです。だからこそ水害被害のこともあまり気にしていなかったみたいです。

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水害被害後は再発防止策が施されるって知ってました?

これは後で知った話ですが、水害被害が出た場合にはその原因となる川や水路の水門から排水ポンプの増設などあらゆる手段で再発防止策を施されるそうです。実際に、その家があった街も上流部の排水ポンプが大型になり、しかも増設されたという話を後に友人から聞きました。

これは全国どこでも同じ様に対策がされているそうで、言われてみると確かに「何度も再発している」という話はニュースでも聞いたことがありません。

大抵は被害の方のインタビューでも「何十年も住んでて生まれて始めての体験」という話が多いです。これは、水害対策をされた近隣の街の影響でそれまで水害がなかった街に被害が出やすくなってるという噂もあります。

水害後の安心材料を探してそれをアピールするのも不動産屋の腕前だと感じました

不動産屋さんがお客さんに水害被害のあった物件や土地を紹介する時は、こういった話で安心して購入してもらうことも多いそうです。

近年増えているゲリラ豪雨などを考えると、家が高台にありつつ背後に山がないという物件でないと安心ができないと思い、結局は隣街で物件を購入することにしました。同じ街が良かったんですが、どうしても山が近かったり、川からあまり上がっていなかったので断念をして隣街にしたんです。

なお、新築できるほどのお金にはなりませんでしたが、次の家は夫婦2人だけで暮らすことが目的なので小ぶりな平屋建てにしまいた。そのため、売却費用と父の退職金の一部を使うことで新しく家を建てることができたんです。

高く売ってもらうために気をつけたポイント

あちこち複数の不動産屋から売値がいくらになるか見積りをもらいました。こうした価格の比較は過去に車を売却した時の経験から絶対にやらないと損すると知っていたので面倒ですが実行しました。すると思った通り最安と最高値では差額が発生しその差は何と250万円も違いが出ました。

安い売値をつけるということは売却に自信がないという意味で、どこよりも高い売値をつけてくれるということはすぐに買ってくれるお客さんを知っているという意味にもなるようです!

とにかく、高く売れたからこそすぐに違うところに家を建てることができたのでありがたいです。

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