家を売る人にオススメのコラム

家を有利に売るには汚れた壁紙は貼り替えるべき!気になる費用は?

どんな家でも売ろうとすれば必ずライバル物件は存在しています。そんなライバルに簡単に差をつけられるのが「汚れた壁紙の貼り替え」です。意外と貼り替えた中古の売り家は存在していないんですよ!

おすすめする根拠は、私が今まで複数の中古戸建てやマンションを売ってもらった経験上では損をしないうえに、かかった費用以上に高く売れることも多かったからです。今では必ず壁紙は新品に張り替えて売ってもらうようにしています。

最初はそんな必要がないと思い壁紙なんて気にしなかったんですが、タバコのヤニなどで汚れた壁紙を貼り替えてみたところ、内覧も増えるし値引きを求められることも減ったしで良いことだらけだったんです。

そうは言っても、家を売るのにお金を使うっていうのは抵抗がある人も多いと思います、そこで以下にてもう少し詳しく解説させていただきますね。

そもそも壁紙の貼り替えにかかる費用はどのくらいなの?

もし壁紙の貼替えを業者に頼むと全国平均の相場としてだいたい8畳の部屋なら壁と天井のセットで58,000円あたりだと思います。(全国で大家をしている仲間と日頃から情報交換しているので知っているんです。)

実は私の場合にはネット通販で壁紙を購入して自分で貼り替えをしているんですが、それなら58,000円→18,000円になります。

天井を貼るのは大変なのでそこだけは業者委託という手も

ちなみに、壁は誰でも貼り替え可能ですが天井はキケンなので業者さんに頼むとして天井外注費用の18,000円と自分で壁だけやる分の10,000円で合計28,000円で済みます。

8畳1部屋あたりなら外注とセルフ作業の両方で30,000円もコストダウンできるんです。

廊下の天井や階段を業者に依頼したとしても部屋の壁を自分でやるだけで4LDLで20万円もかからないはずです。

貼替えが必要だと80万円もの端数値引きを求められた!20万あればできるのに・・・

中古の家を売る場合にはだいたいは売値の端数を末広がりの80万円にすることが多いです。例えば1980万円とか3480万円とかです。

この端数って結構な割合で値引きを求められる時のターゲットにされるんですが、「壁紙を貼り替えるから」なんて理由で端数の80万円を値切りにかかってくる買い手も多いんです。

確かに、古い家の場合には壁紙の見た目も黄ばんだり茶色くなったりと新品とは明らかに違いがありますし、何と言っても生活臭が染み付いているので全部の部屋の壁紙を貼り替えるという名目は無理がないように思えますが、実際にはそれほどの金額がかからないので購入希望者にとっては有利な値引き交渉となってしまうんです。

実際に私が汚れた壁紙のままで売りに出していた家は「4LDKの全ての部屋の壁紙を貼り替えないと住めないので売値の端数の80万円分の値引きをしてほしい」と言われたことがあります。もしこれを自前で貼替えしておけば20万円程度なのに思い切った値引きをしてくるものなんです・・・

当然、購入希望者も駆け引きに出ているので「この80万円の値引きが通らなければ購入は見送るかも」くらいのことは言ってきますよ。

内覧者は壁紙のこんな汚れや剥がれや傷を探して値引きのネタにしてきます!

とにかく壁紙ごときで弱みを見せないことが大切で、そのためにもまずは天井付近から要チェックです。ここは目線が行きやすい場所なのですぐに見つかる場所になるからです。(画像には20センチほどの黒い線傷があります。)

壁紙に色付きの傷がある場合には白い室内用のペンキを絵の具筆につけて塗ることでごまかせます。汚れの場合には床ふき用のウエットテッシュなどで拭き取るのも手です!

壁紙の剥がれ

こちらも何かをぶつけた時についた黒い傷です。最初に消しゴムでこすってみて、それでダメなら白いペンキを最小限の範囲で塗るのが私の対処方法です。

壁紙を擦った跡

次に、家具をぶつけた時に削り取ってしまった壁紙ですが、目立つ場合にはその壁の全面(東西南北のうち該当する1面)を貼り替えるという手もあります。汚れた壁紙や臭いが染み付いている壁紙でない限りは部屋中の壁紙を全て貼替えなくてもOKです。壁紙が剥がれて目立ってる

ちょっとだけめくれてしまってるものは、ホームセンターで壁紙用の糊が数百円で売られているのでそれを使えば貼り付けが可能です!

めくれた壁紙は糊で

自分で壁紙を貼り替えるような時間がない!という方に知っておいてほしいことがあります

時間のない方にオススメしたいのが、業者に丸投げして全ての壁紙を貼り替えてもらうということです。なぜなら「壁紙を全て新品に貼り替え済み」というフレーズで家を売り出しできるメリットは数十万円どころの価値じゃないからです。

仮に本来の家の売値が1980万円の中古の家だったとしたらこの家の壁紙を全て新品に貼替えることによって、売値を2100万円や2200万円という額にUPさせることもできるからです。

もちろん、売値は売り主さんが好きにつけられるんですが、無意味に高くしても何の意味もありませんよね。

ところが壁紙が綺麗な状態にさえすれば値上げをしたとしてもネットで情報を見た人が気になる物件の選択肢に入れてくれる可能性はぐっと高まりますし、内覧に来てくれた時の印象も大きく違ってくるので売れやすくなったり、値引きを求められる可能性も低くなります。

壁紙を自分で貼り替えてコストを抑えたい方には

楽天やYahooショッピングで「壁紙 のり付き」と検索をすれば人気のショップが沢山出てきます。私がここ8年ほど愛用しているのが壁紙屋本舗さんと壁紙工房さんの2社です。この2社が壁紙を選びやすいのとセールも頻繁にやっていて安く買うことができるのでお気に入りなんです。

ちなみに、購入する時はできるだけ真っ白なシンプルなものがオススメで、色付きや色柄がついたものはオススメしません!

また、のり付きとのり無しの2タイプが選べますが絶対にのり付きを買うようにしましょう。(以下の画像のようにのり付きは透明フィルムを剥がしてから壁に貼り付ければいいので楽なんです。)

自分で壁紙張り

品揃えから送料を考えても他よりも優れてますし、初めて貼替えに挑戦する人用の初心者向けキットなどきめ細やかなサービスが整っていていつもあちこちでオススメしています。

(※壁紙購入時にありきたりな真っ白をオススメする理由は、値段が安いということと後で足りなくなって追加購入するときにも常に在庫があるということ、そして万が一にも他社の通販でもありきたりな白なら代用品がいくらでも揃っているという事があるからです。)

貼替えが初めての方で「自分でもできるのかな?」と不安な方は、とりあえず6畳ほどの部屋の壁を自分で試しに貼替えてみることをオススメします。もし試して失敗しても6畳の部屋の1壁程度なら業者に頼んでも1万円ほどで貼り直してもらえますしね。

新しい壁紙には思いもよらない新築効果も

実は新し壁紙を貼ってから1ヶ月ほどは、糊の香りがほのかに漂い、まるで新築物件のような凛とした室内の空気に代わります。

もし空き家の状態で家を売り出せば頻繁に空気の入れ替えをする必要もありますが、この凛とした空気が部屋の淀んだ空気感を消してくれます。(個人的な感想です)

中古の家を売る時には、つけた売値が購入希望者にとって適性かもしくは割安だと思ってもらえなければ売れないと思っていますが、真新しい壁紙の真っ白な清潔感と凛とした空気感はきっとあなたの家を価格以上の価値に持ち上げてくれるじゃないかと思います。

私が中古の家を売る時は、たいして壁紙が汚れてなくても必ず貼替えるようにしていますが、これは清潔感をアピールするための効果と「新築感」を感じてもらえるようにする狙いがあるからです。