家を買った時にはまさか自分の子供が医学部なんて合格するとは思いませんでした。
ところが、家を購入してわずか5年後に子供（次男）が私立の医学部に奇跡的な合格をしたんです。本当ならこれで大喜びしなきゃいけないところですが我が家は大変な騒ぎです。なんせ入学金の500万円を払ったら貯金がゼロになるんです・・・そこからどうした？そんなお話です。
入学金を払った後のお金はどうするか３日３晩の夫婦会議
ことがことなので、旦那には有給休暇をとってもらい、私もパートを休みをもらい、これからの事を話合いました。実家に頼れるか？銀行でお金を借りれるか？あの手この手を考えましたが決定打には欠けていました。ちなみに、旦那も私も職場には「ぎっくり腰」という理由で休みを取りました。
なぜなら、入学金だけでなく授業料も含めると一般的には卒業までには3,000万円でも足りないと言われているからです。しかも、うちの子供の場合には奇跡で医学部に合格をしたので無事に卒業できるかも不安ですし、医師国家試験にも合格しないと、卒業しただけではお医者さんにはなれない不安もありました。
自治医科大学や防衛医科大ならお金の負担がなくてありがたいですが、そんなところは偏差値も桁違いに高いのでとてもうちの息子では無理なんですよね。
親としての義務は果たそうと腹をくくりました
結局、子供にはお金を理由に夢を諦めてほしくなかったので家を売ることにしました。家のローンを払っている金額を考慮したところ、それを子供の生活費にまわす（バイトできないので）ことは十分にできると判断できたからです。
ただし、生活費だけを確保できてもダメで、大きな入学金と授業料を確保するには大金が必要となります。そこで家のローンを手放したことで学資ローンの審査に通りやすくなるのを狙ってローン利用をしました。
入学金と授業料はローン利用で負担が楽になりました
入学金と授業料について銀行でローンを利用することができたので、預貯金の５００万円は手元に残すことができました。何かあっても手元に５００万があるということは精神的にものすごい安心感がありました。
なお、家を売るには知り合いの不動産屋さんに依頼し、時期もよかったのか２ヶ月で売れました。「もっと時間をかけて１年ほど粘ればもっと高く売れた」とも言ってもらえましたが、多少安くなっても早く売却をする方が優先だったのでこれは仕方ありませんでした。
また、購入をした時に頭金となるお金を沢山貯めておいていたおかげで売れたお金とローンの残りが同額で納まり、追加金などが必要なかったのもラッキーでした。
親戚からは家を売ってまで医学部に行かせたことに非難轟々でした
親戚一同には私達夫婦が家を売ってまで子供を医学部に行かせたことに猛反対の声が上がっていました。でもこれは私達家族のことですし、将来を期待できる医学部なら家を売るには値すると思い聞く耳を持ちませんでした。
もともと家を買ったお金も自分たちで稼いだものですし、今後の支払いでも親戚を頼ることもありません、親として当然のことをしたと思っています。
