空き家を売る際の電気水道についていつのタイミングで解約をしたら良いか迷う人も多いと思います。
基本的には、家に住まなくなったり、電気を使うことがないと思ったら売り主さんの自由な判断で解約をすればOKです。
でも電気水道を解約した状態だと家を売るのは難しくなります!
これまで複数の家を不動産屋で売ってもらった私の経験から、売れる日までは契約を続けておくべきだとはっきり断言できます。
空き家を売るなら電気水道は使えるようにしておくべき
空き家を売る場合、電気や水道は引き渡しの日まで使えるようにしておくのが理想的で、最低でも売れる日までは使えるようにしておくべきです。
内覧時に電気や水道が使えないというは致命的だからです。
(※内覧とは家を購入したいと思っている人が不動産屋さん同伴のもと見学に来ることです。)
空き家の電気を使えるようにしておく理由
内覧に来るのが昼間とは限りませんし、たとえ昼間でも部屋によっては暗かったりします。
そんな暗い部屋しか見れないのに大金を使う判断なんて普通はできません。
また、本気で購入を検討している人なら「電気がついた明るい状況でもう一度内覧したい」と言ってくれるかもしれませんが、まず普通は別の内覧しやすい物件に流れてしまうものです。
つまり、電気がつかないだけで家が売れるチャンスを逃してしまうことになるんです。
もし売り家にいつでもすぐに行くことができる環境なら、できれば内覧の予約が入った時点で先に部屋の電気を全てつけておくくらいの気配りをしたいものです。
もしそれができない場合は、ブレーカーを上げただけで家中の証明が点灯するようにしておく工夫も効果的です。
そうしておくと不動産屋の営業マンの負担を軽くすることができるので感謝されることもあるくらいです。
空き家の水道を使えるようにしておく理由
空き家で水道を使えるようにしておく理由は大きく分けて3つあります。
- 定期的に排水口やトイレに水を流さないと下水から匂いが逆流してくる
- 水道管の劣化(水漏れ)に気づけない
- 空き家の定期的な掃除に水は必須だから
定期的に排水口やトイレに水を流さないと下水から匂いが逆流してくる
トイレや風呂場やキッチンなどは排水パイプの途中に水が貯まる構造になっていて、その水が貯まっていることで下水からの臭気が室内に上がってこないように栓をされています。
(水洗トイレの場合、便器に貯まってる水がその役割をしています。)
毎日水を使っている状況なら次々と新しく水が通過するので水貯まりが無くなる心配はありませんが、1ヶ月も水を流さずにいると蒸発して水貯まり部分が消滅することがあります。
つまり下水からの匂いが室内に上がってきて家の中に悪臭が充満する悲惨な状況となります。
もし、内覧時に悪臭が立ち込めていたらどうでしょう?家を買う気なんて失せるでしょうし、不動産屋の営業マンも「こんな家には連れてこれない」とか「二度と来たくない」など、内覧すら連れて来てもらえなくなるリスクが発生します。
そういった意味でも、水道契約は続けておき、内覧が入るたびに不動産屋さんに水を流してもらうか、自分で定期的に水を流しに行くなど配慮が必要となります。
水道管の劣化(水漏れ)に気づけない
水道管は地面の中を通っている箇所と家の中で壁の中や床下を通っている箇所がありますが、水道を使わずに放置していると傷みやすくなります。
それに、水道管以外にも蛇口なども使わずにいるとパッキンなどが固着して水漏れの原因となるんです。
なので、何ヶ月も水道を使わずに置いておくよりも、常に水道は使えるようにしておき、たまに空き家を訪れては水道を使うようにすることで傷みづらくさせる効果もありますし、仮に傷んだ箇所があればすぐに修理することもできます。
修理が必要な箇所を知らずに放置しておき、いざ家が売れるタイミングで水道の水漏れなどが発生すれば、たったそれだけのことでも家を買うのを辞める神経質な人もいるので売れるチャンスを逃すことにもなります。
空き家の定期的な掃除に水は必須だから
他の記事でも何度も紹介していますが、空き家を売る際には掃除はマメにやらないと売れる家も売れなくなります。
あまり汚れていない家なら簡単な掃除で大丈夫ですが、できることならハウスクリーニングを依頼してプロに掃除をしてもらうのがオススメです。最初に一度だけプロに掃除してもらっておけば、以後の掃除は非常にラクにもなりますよ。
できれば1ヶ月に1回は拭き掃除などの掃除をしたいところで、その際に水や電気が使えないと満足な掃除もできません。
以下も参考にしてみてください。