持ち家の売り時を考える場合、大きく分けて2つの見方で判断できます。
1つは「世間の景気が良いか?」で、もう1つは「高く売れる相手が今いるか?」です。以下で、もう少し詳しく解説してみたいと思います。
持ち家の売り時を判断する2つのポイント
- 景気が良ければ売り時
- 高く売れる相手が今いるか?
景気が良ければ売り時です
まず1つめですが、景気が良ければあなたの持ち家に買い手がついた時に、その人のローン審査が通りやすいということが考えられます。
また、消費マインドが高まっているため、不動産市場は活気があり、物件探しをする人も多くて売れやすくなります。
ちなみに、世間の人々が「景気が悪い」と言ってるとしたら、大抵の場合は昭和バブルの時と比較しいるからであって、本当に景気が悪いという意味でないことも多々あります。(少なからず2017年の今は景気が良いとされています。)
また、景気の判断の目安として、大卒就職率が良いと言ってないか?も大きな手がかりとなります。ここ数年、就職率はすごく高まってるので、今は景気が良くて、持ち家の売り時だと分かります。
それでは、次に、あなたの持ち家を高く売れる相手が今いるか?について、チェックの仕方を紹介してみたいと思います。
高く売れる相手が今いるか?
あなたの持ち家を高く売れる相手がいればその時は売り時と判断できます。
中古で家を買おうとしている人はどうしても限られていますし、立地や間取りやデザインやハウスメーカーのブランドなどによっても、あなたの持ち家に対しての関心が異なってきます。
不動産売買は「ご縁」が大きく影響するので、たまたまいた「気に入ってくれる人」を逃してしまうと、後はせいぜい相場程度の価格か、もしくは値切られて安く買われてしまうかです・・・。つまり、気に入ってくれる人がいれば絶対にその人に売るべきと言えます。
どうすれば高値で買ってくれる人を見つけられるか?
こればっかりは、複数の不動産屋さんから査定をもらって調べるしかありません。ただし、調べると言っても今の時代はやることはシンプルで、ネットの査定サービスを使って複数の不動産屋さんからまとめて査定をもらえばいいだけです。
ネット査定だと、家を見せなくても大まかな売値について査定を出してもらえるので、まずはそれでどこが最高値を出してくれるかをチェックし、最高値の業者にだけ家を見てもい、正確な査定額を出してらえばいいんです。
どこよりも高い査定額を出してくれるということは、「場所」や「間取り」で気にいってくれるお客さんに心当たりがあるという見方ができるんですよ。
売り時に悩んでいるのが引っ越しの前なら
もしも今が「転勤」や「住み替え」をする直前で、持ち家を売却してから引っ越しするか?それとも先に引っ越しをしてしまおうかと迷われていたら「空き家にしてから売る」のが得策です。
家具を撤去した後は壁紙の汚れやフローリングや畳の日焼けが目立ってしまいますが、中古の家を買おうとしている人にとっては、全て把握したうえで購入できるため安心感の方が大きいです。売り主さんにとってもメリットとなりますよ。
相続した家の売り時に迷っていたら
相続した家について、今後、使う予定がなければとにかく早く売りに出してしまった方が得策です。
人が住まなくなった家の傷みはとても早いですし、白蟻被害が発生しても何年も住んでいなければ気がつくことができません。基礎部分など白蟻にやられた日には、家を売りたくなった時にはそのままで売れなくなります。
白蟻の診断を求める買い手は多く、数年内に白蟻駆除をした証明書がないと買い渋る人もいるくらですよ。
また、今が不景気でなければ少しでも早く売っておいた方が、不動産価値の暴落の被害を受けずに済みます。仮に、あなたの不動産の価値が下がらなくても、築年数のもっと新しいライバルの中古物件などが暴落を機に大幅値下げをしてしまえば、当然ですが、あなたの売り家も追随して大幅値下げをしないと売れなくなります。
こんなふうに、持ち家を売るということは、常に相対的な影響を受けるもので、あなたの持ち家だけ他人とは別扱いで売ることはできないんです。
最後に
沢山の売り家を見てきた私の体験上、持ち家を売るのに大切なことの中には、売り主さんが健康で、しかも、売れるまで半年でも1年でも待てるくらいに余裕があることも大切だと思っています。
健康でなれば冷静な判断ができないこともありえますし、「すぐにお金が必要」なんて理由で売り急ぐ行為は、不動産屋さんや購入希望者にも足元を見られて大損な売却につながってしまいがちです。気をつけてくださいね。