車が一台しか置けない中古の家を売るとうことは、ライバルの売り家からするとスタート時点でかなりの差をつけられています。
せめて近所に駐車場を借りられるところでもあればまだマシですが、もしそれさえ無ければ「工夫」をしないと購入してくれる人は限らるので大幅値下げで売るしか手が無くなります。
(ネット査定レビュー記事)→ 1台しか車が置けない家に思わぬ高値がつくことも
もし家の庭を潰せるなら
これは昔から転売業者がよく使っている手なんですが、家の庭を潰してしまいそこを駐車スペースにしてしまう方法もあります。近頃は家を購入しても庭木を植えて楽しむような習慣がなくなっているため、駐車場などにして有効活用される方も増えているんです。
それに庭木が育っていると庭がうっそうとしてしまい、風通しも悪くなってしまいます。また、仮にモデルルームなどに立派な木があれば売れやすくなるのであれば無理やりでも植えますし、偽物の立派な木でも用意するはずです。
その他にも、建築に詳しい人や中古物件の購入について勉強をされている購入者さんであれば、庭に植えている木の根っこが家の基礎を割ってしまうという弊害なども知っているためにますます歓迎されません。
どうせなら思いきって、庭木を全て切ってしまい、綺麗な砂利をまくだけに留めることが売れるまでの管理もラクになりますし、家の見た目も明るくなって売れやすくなるはずですよ。
ブロック塀を壊して駐車スペースを増やせるなら
家の庭を潰して駐車スペースを確保できない場合、次はブロック塀を壊して駐車スペースをもう1台分確保する方法もあります。これは分譲住宅などで良く利用される手法で、以下の画像をもとにイメージしていただけると分かりやすいかもしれません。
ブロック塀を壊すのは費用も大してかかりませんから業者に任せるのが一番です。恐らく1トントラック1台がくれば対応できると思います。次にブロック塀を壊した後ですが、特にこだわった仕上げをしなくても大丈夫で、車さえ置ければいいわけですから地面にコンクリートを塗って平らにしてもらうだけでも十分です。
ただし、砂利の場合には全面道路に流れ出ることもあるのでおすすめしません。
駐車スペースを1台から2台に増やしたらこんな効果が
不動産屋さんに物件を探しに来る人も、スマホやPCから売り家の情報をチェックしている人も、まず最初にすることは、探している家の条件を絞り込んでいくことです。その選択肢の中には、予算はもちろんのこと、間取りや築年数などがあり、駐車場が何台置けるかも重要な項目となってきます。
特に今の時代は中古で家を探してい人の多くはスマホやPCなどネットを使って探している人が多いため、「駐車場2台以上」というチェック項目を選択することが多くなっています。
実はこれが大きな問題で、どんなに価格や間取りや立地が良くて、駐車場を1台に妥協してもいいかな・・・なんて思ってくれている人がいたとしても、最初の選択で2台以上を選んでいる以上はあなたの物件を知ってもらう機会がないんです。
ほとんどの人があなたの家の情報を知ることができません
大抵の場合、最初に「車2台以上」という希望で選んでいたら、その後に「1台」という条件で再検索をすることはまずありません。だから最初に2台以上というところにあなたの物件が登録されていないと、選択肢からすっぽりと外れてしまうことになるんです。
昔のように、不動産屋さんを訪問するしか手段がなければ、営業マンと話をしている中で、「塀を壊せば2台置けますよ」なんて話も出たかもしれませんが、今はそんなことでアピールできることはまずありえません。
だから少しでも高く早く売るには、不動産屋さんに売却依頼をする時点で1台だけか2台可能かどちらかハッキリしておく必要があります。売り家は多くの人目に付いてからがスタートなので、1人でも多くの人にあなたの家を知ってもらうためにも、そして購入希望者を増やすためにも、最初に駐車場を増やす工夫をしておくことが大切です!
間違っても、「売却後にどうぞご自由に」なんてスタンスでいたらダメですよ。お金も手間も面倒なことや負担がかかる事はできるだけ売り主さんが済ませてあげておくことが大切で、大金を払おうかどうしようか迷っている人に、購入後に更にお金がかかるようなことをイメージさせてはマズイいんです。
どうしても駐車場を作ることができない場合
庭を潰しても、ブロック塀を壊しても、どうやってももう1台を置く場所が確保できない場合には、最後の手段として近所の月極駐車場を探して、それを紹介してあげるという手もあります。購入希望者さんの中には、近所に借りられる駐車場が存在していることを知らない人もいるからです。
もし本気で家を売ろうとされているなら、先にあなたの名義で駐車場のなかで良さそうな場所を抑えておくのもおすすめです。
その際に注意をしていただきたいのは、次の購入者がその注意場を利用するかどうかわからないのに、駐車場のオーナーさんに対して、さも売却ができたら後は誰かが駐車場も借りてくれるものだと勘違をさせないことです。
「もしかすると家を買ってくれる人は車を持っていないか、もしくは1台だけなので駐車場契約をすることがないかもしれません。」と一言断りを入れておくことでトラブルを未然に防ぐことができますよ。
うっかり勘違いをされ、あてにされてしまうと、家の購入者さんが借りない場合には駐車場オーナーさんから「騙された」なんて言われてトラブルに成りかねません。近隣住民とトラブルを起こす売り主さんは不動産屋さんの営業マンにも嫌われてしまうので、ますます家の売却が難しくなってしまいますのでくれぐれもご注意ください。