家を賢く売るために査定は欠かせませんが、その査定には主に2通りの方法があります。
- 不動産屋さんを自分から訪問して依頼する
- ネットの査定サービスを利用して依頼する
売り主さんの無駄を省いてくれるのがネットの査定サービス
ネット上で利用ができる査定サービス(見積りサービス)だと、大手の見積りサービス会社が事前に「売却に向いてる業者」だけを選んでくれています。まずこの時点で、賃貸に力を入れているような不動産屋さんに声をかける心配はありません。
次に、登録されている業者の数は1000社を超えているところが多く、ほぼ日本全国をカバーしてくれているので、売りたい家がはるか遠方の県にあってもスムーズに査定を依頼することができます。
それに、自分の足で不動産屋をつぎつぎと回ることは現実的じゃありませんが、1店舗よりかは3店舗や5店舗に声をかけられる方が良い条件で売れやすくなるのは間違いありません。(単純に確率の問題ですよね。)その手間をネットなら一瞬で解決してくれるんです。
査定を使った方が良いことは分かってるけど何からすればいい?
まずは査定サービスを選び、そこで「机上査定」という方法を選ぶと査定をとても簡単に受けることができます。この机上査定なら、家の面積や築年数などの情報をだいたいで入力しても大丈夫なんです。
まずは大まかな売値でも良いので、どこの業者に頼めば高く売ってもらえるか?そしてその業者はどこか?これを絞り込むことが大切だからです。ちなみに、入力事項を進めていると”備考欄”などがあるので、そこに「見積りはメールでお願いします」と書き込んでおけば、査定結果はメールでもらえるようになります。
メールで届いた金額を見比べるだけでOK
メールで届いた査定額を比較して、最高値のところに売却を依頼すればいいだけです。※必ずしも最高値を選ぶ必要はなくて、もし複数社と電話相談などをして印象が良さそうなところを選ぶなど、選び方はあなた次第です♪
今まで私も数々の家や土地やマンションなどを売却してもらいましたが、ネットの査定サービスのなかで最も高く売れやすいのはイエウールだと感じています。私には不動産投資をしている仲間が全国にいるんですが、だいたい皆同じ意見でここを利用してる人が多い気がします。
どうして不動産屋に直接訪問すると高く売れづらいのか?
不動産屋さんは抱えているお客さんのタイプが異なるため、「とにかく安いのが良い」というお客さんもいれば「高くても構わない」というお客さんもいますが、直接訪問をしてもあなたの家と相性の良いお客さんを抱ええて不動産屋さんを見抜くことはできません。
何の根拠もない「印象」で決めてしまうから
結局、何となく勘で決めてしまうことになり、単なる「印象」で売却依頼先を決めることになってしまいます。そんな選び方ではとても高く売ることも出来ませんし、スムーズに早く売ってもらうことも不可能です・・・
一口に家と言ってもいろいろあるから
そもそも家と言っても、平屋もあれば2階建てや3階建てなどもあり、木造や鉄筋コンクリートや軽量鉄骨、そして価格帯や立地など様々で、耐震性を考慮してコンクリート製の家が欲しい人もいれば、将来に建て直す時の解体費用などを考慮して木造を探す人もいます。
それらのいろんなタイプのお客さんを全て抱えている不動産屋さんなんて存在しません。だからこそ、あなたの家を欲しがってくれる人に出会えないとスムーズに売ることができないんです。
もし、ピッタリのお客さんがいない不動産屋さんに査定をしてもらっても、弱気な安い売値しかつけてもらえません。この時点で、すでに損をすることが確定してしまいます・・・
手数料が欲しい不動産屋は自信のない依頼でも断らないから
また、不動産屋さんは売却を成約させられれば、売値の約3%になる手数料収入を得られるので、借りに売却実績が少なくても「当社に任せてください」と依頼を引き受けてしまう傾向があります。
「売れればラッキー」くらいに思っている営業マンを過去に出会ったことがあるんですが、当然こんなところに頼んでしまってはアウトです。そんな理由から、一般の方が自分で直接に街の不動産屋さんを訪問することは望ましくないんです。
話をしても不動産屋さんの実力は分からないから
訪問した不動産屋さんが売買を得意としているか、それとも賃貸の方を得意としているか、訪問して話をしたくらいでは見抜くことができないんです。少し前までなら売却に強い営業マンがいたけど、最近は転職してしまいすでにそこには売却に強い営業マンがいない・・・なんてこともありえます。(不動産屋さんは離職率がとても高い業界で転職や退職をする人が多いんです。)
また、最近だと見積りだけを求められるという”無駄手間”を嫌う不動産屋さんも多く、売却の依頼をそこにすると決めていない場合には査定を断られることもあります。
さらにタチが悪いところになると悪い噂が広まることを心配して「一応は査定を引き受ける」もののその査定額はわりといい加減な額を出してくるなんてこともあるんです。そんな不動産屋さんを訪問してしまうことは売り主さんにとっては時間の無駄でしかありません・・・
CMなどで知名度の高い大手業者に声をかけたい人にも
査定を利用したいけど、売ろうとしている家が大手業者から購入した家など、名の通ったハウスメーカーなどの場合にはそこに売却依頼をした方が良い事もあります。でもその場合でも心配はいりません、大抵の大手業者は見積りサービスに登録されているのでそこから自由に選ぶことができますよ。
一軒家とマンションは査定業者を替えた方が良い?
売却を考えている家が一軒家でもマンションでも査定サービスは同じところで問題はありません。(私や周囲の不動産を売り慣れている仲間などの体験上からそう思ってます。)
最近だとマンションに特化したような査定サービスも増えてきていますが、そこに登録されている業者名をチェックしてみたところすでに老舗で大手の見積りサービスにはほぼ全て当たり前のように登録がされていました。
中にはマンションに特化した査定サービスには登録されているけど、昔ながらの大手査定サービスには登録されていない業者もあるかと思います。これは個人的な感想ですが、そういった新規参入をしてきたばかりの業者が、歴史が古く経験も多い業者よりも高く早く売ってくれるとはなかなか思えません。なので、上記で紹介しました大手見積りサービスさえ選んでおけばまず大丈夫です。
次に、不動産屋だけでなく買い取り業者の価格も気になるという場合にはどうしたらいいでしょう?
買い取り業者の査定価格も知っておきた場合には?
ネットで利用できる今どきの査定サービスには不動産の買い取り業者も含まれているので、査定業者を選ぶ際に希望をすればOKです。ちなみに・・・一般的に高く売れやすいのは 「不動産屋>買い取り業者」といった感じです。
不動産屋さんを通じて売れる相手は一般の人がほとんどで、自分が住むために買うために、「どうしてもその家が良い」という気持ちがあればあるほど高値の家でも無理して購入をしてくれる傾向があります。
一方の買い取り業者の場合には、買い取りをした後に手直しをして転売をすることを目的としています。転売を成功させるには多くの利益を生む必要があり、多くの利益を出すためにはなるべく安く仕入れる(あなたから購入する)必要があります。
また、年中どこかで転売できそうな中古の家を探して購入しているため、値引き要求などもかなり厳しいものがあります。その場合でも査定サービスを利用して選べば、不動産屋を頼るよりも高く売れるケースだって見つけられるかもしれません。
査定サービスを使っておけば、買い取り業者の値段も漏れ無くチェックができるので抜かりがありません。