家を売る際に庭があるなら、なるべくなら庭木は無くして次に買う人が好き勝手しやすいようにしておくのが理想的です。
物置小屋がある場合も、きれいな状態ならそのままでOKですが、ボロボロの場合には撤去処分した方が家は売れやすくなります。
実は、私はこれまでに中古の戸建てをいくつも買い替えしてきた経験がありますが、立派な松の木を残した家や、庭木をたくさん庭に植えてる家は売るのが難しかった印象しかないんです。
ただし、なかには極めて少数ですが庭をそのままの状態ですぐにでも買ってくれる人もいる可能性があります。そうした人に出会えれば手間も省けるし相場より高く売れる可能性だって出てきます。
まずは今の庭のままで買ってくれる人をひとまず探すべき
マンションや賃貸生活からはじめて戸建てぐらしをする人のなかには、あなたの家の現状の庭を気に入ってくれる人もいるかもしれません。
そうした貴重な買い手を見つけるのに効率が良いのが、ネットの一括査定を利用して複数の不動産屋に声をかけてみることです。
複数の不動産屋にまとめて声をかければ、どこかの不動産屋のなかに、ちょうど気に入ってくれそうな買い手がいれば、すぐに声がかかるので、そのままの庭で売れる人がいるかどうか手間をかけずにすぐに調べることができるんです。
これを自分で1社づつ不動産屋をまわっていくのは大変ですし、そもそも売却に強い不動産屋かどうか分かりません。悪徳業者ややる気はあっても腕の悪い不動産屋に「うちと仲介契約してください」と迫られて面倒な目に会う恐れもあります。
でも、一括査定サービスなら優良業者しか登録されていないのでしつこい営業もなくて安心です、それに、最初に紹介したように、複数の不動産屋にまとめて声をかけられるので効率が良いんです。
→ 私や周囲の大家仲間が必ず利用している一括査定についての過去記事です
ちなみに、一括査定を利用した後に即買いしてくれるお客さんが直ぐに見つからなかった場合は、集まった複数社の査定のなかで最高値をつけてくれた不動産屋に売却を依頼するのが理想的です。
最高値をつけてくれるということは、何かしら売れるお客に心当たりがあるという自信があるからです。
家を売るのに庭はどの程度までスッキリさせる?
家を売る際には、庭はすっからかんになるくらいのイメージで良いと思ってます。私や全国にいる大家仲間が中古の家を売る際には、庭木は1本残らず切ってしまいます。
また、物置などを庭や家の敷地内に置いてる場合には、よほどキレイな状態でなければ撤去するのが理想的です。(もちろん、これも先に一括査定で気に入る人がいないか調べた後の話ですが。)
あと、庭木を1本残らず無くしたら、土がむき出しで見栄えが悪くなったり、雨が降ってドロになるため、細かい砂利を撒いておく工夫も中古の家が売れやすくなるテクニックの1つです。
ちなみに、次の購入希望者によっては砂利が不要な人もいるので「契約後は砂利を撤去して土だけに戻す対応も無料でします」と不動産屋さんに伝えておくことで更に売れやすくなりますよ。
家を売る際に庭木があると根切りのネタにされるリスクも
売り家に内覧に来てくれる人のなかには、今ある庭木を気に入ってくれる人もいるかもしれませんがそれは極めて稀なケースです。
下手すると、庭木の根っこが家の基礎部分を痛めるという知識を持っている人などから、その不安をネタに50万円や100万円くらいの値引き交渉をねちっこくやられる可能性さえあります。
実際に、高さがせいぜい2mほどの木でさえも、根が広がる際の力はコンクリートを割るくらいの力あるので、家の基礎部分に割れが生じている場合には、すでに根による被害が出ているかもしれません。
ちなみに、高さが2mの木の場合には、根っこの広がりも半径2mはあると思って良いと思います。
なお、もし、家の基礎に小さな割れが見える場合には、ホームセンターで割れ埋め用のコンクリートを売っているのでそれを使ってひび割れを消しておくことも忘れないでくださいね。
1mmくらいの小さな割れだと家の寿命にはまだ大きな影響はないはずですが、そこからシロアリや水が侵入することで痛みが早くなる可能性があります。
もちろん、見た目も良くなるので中古の家を売る場合には必ず抑えておきたいポイントだったりもします。